2016年11月20日午前9時頃、栃木県宇都宮市の「日光サーキット」で行われていた車両操縦でも特にドリフト技術を競うD-1ストリートリーガルの競技中に車両のタイヤが脱輪、コース脇で競技審査のサポートをしていた女性に直撃して意識不明の重体となり12月4日に亡くなるというなる悲しい出来事がありました。謹んでお悔やみ申し上げます。
なぜこの様な事故が起こってしまったのか、ドリフト競技中の事故を調べつつ車両整備の大切さに触れていきます。
なぜこの様な事故が起こってしまったのか、ドリフト競技中の事故を調べつつ車両整備の大切さに触れていきます。
事故の状況
タイヤを固定するネジ折れる

事故が発生したのは、直線が真っ直ぐ続く先にあるカーブの付近で、競技車両が曲がる前に前輪が外れ、約50m先の高さ1mほどの壁までバウンドしながら転がっていき女性の背中に直撃したとされています。
競技車両はタイヤで作られた壁に衝突して止まったとの事です。運転していた男性は首に軽いケガを負っています。
競技車両はタイヤで作られた壁に衝突して止まったとの事です。運転していた男性は首に軽いケガを負っています。
車両は前日に点検を受けていましたが、事故を起こした車両を調べたところタイヤを車軸に固定する部品が折れており、「金属疲労により折れた」と警察は推測しています。
今回はドリフト競技という車両の足回りに負荷が掛かる特殊なケースで起きた事故ではありますが、同様の事故が起こる可能性は常に身近なところにあります。
今回はドリフト競技という車両の足回りに負荷が掛かる特殊なケースで起きた事故ではありますが、同様の事故が起こる可能性は常に身近なところにあります。
車両整備の大切さ
安全運転は車両の整備も含めて考えよう

平成27年度の警察庁がまとめた交通違反の検挙件数を調べると、32059件の整備不良車両が検挙されています。
全体の件数と比較すると0.5%と非常に少なくなりますが、整備不良は様々な事故の原因となっている事が考えられ、大変危険です。
全体の件数と比較すると0.5%と非常に少なくなりますが、整備不良は様々な事故の原因となっている事が考えられ、大変危険です。
例えば、ブレーキ関連の整備不良があれば交差点での事故や、山道での転落事故に繋がる可能性があります。
2016年1月15日、長野県軽井沢町で発生した格安ツアーバスの事故は、ブレーキが効かず坂道で減速出来なかった為起こってしまったと考えられています。
脱輪事故なども、ネジが折れるといった事以外に、ネジが緩んでいたために起きる事があります。
2016年1月15日、長野県軽井沢町で発生した格安ツアーバスの事故は、ブレーキが効かず坂道で減速出来なかった為起こってしまったと考えられています。
脱輪事故なども、ネジが折れるといった事以外に、ネジが緩んでいたために起きる事があります。
冬用タイヤと交換するこの時期は、業者任せではなく、自分で確認する事も大切ですね。
これらの事故は安全運転を心掛けていても防ぐ事が出来ないため、日頃から整備不良とならないように気を付ける必要があります。
これらの事故は安全運転を心掛けていても防ぐ事が出来ないため、日頃から整備不良とならないように気を付ける必要があります。
整備不良による事故は普段から車両点検を行う事や定期点検整備に出す事で未然に防ぐ事が出来ます。
例えば、ブレーキオイルを運転前に確認したりタイヤのネジの締め具合を確認して不安があれば、最寄りの整備工場などへ車を持って行く様にしましょう。
個人で整備出来るのであれば、日頃から見る事で事故の可能性を減らす事が出来ます。
例えば、ブレーキオイルを運転前に確認したりタイヤのネジの締め具合を確認して不安があれば、最寄りの整備工場などへ車を持って行く様にしましょう。
個人で整備出来るのであれば、日頃から見る事で事故の可能性を減らす事が出来ます。
これらの点検・整備は自動車学校でも習ったように、「道路運送車両法」で義務付けられております。
また、公道におけるドリフト走行というような行為を行う事は危険なため、安全運転を心掛ける様にしましょう。
車両の整備は運転している間は毎日行う必要があり大変な事ですが、事故は一瞬で相手と自身の人生を破壊してしまいます。
交通事故を起こさない様に、日頃から気を付けていきましょう。
交通事故を起こさない様に、日頃から気を付けていきましょう。
まとめ
・昨年(2016年11月20日)のドリフト競技事故は、タイヤを固定する部品が折れた事で発生した。
・安全運転は当然必要だが、日頃における車両の点検・整備も欠かさず行う必要がある。
・安全運転は当然必要だが、日頃における車両の点検・整備も欠かさず行う必要がある。
※訂正とお詫び(2017年1月26日)
下線部の記事は「一般公道におけるドリフト走行は危険である」という趣旨で書いたつもりでしたが、例に取り上げました「ドリフト競技」はサーキット場という「限定かつ許可された場所」において技能を磨きながら競い合うため行われているものであり、一部の方に誤解を与えるような記述になっておりました。
ここにお詫びをするとともに、訂正をさせて頂きます。
下線部の記事は「一般公道におけるドリフト走行は危険である」という趣旨で書いたつもりでしたが、例に取り上げました「ドリフト競技」はサーキット場という「限定かつ許可された場所」において技能を磨きながら競い合うため行われているものであり、一部の方に誤解を与えるような記述になっておりました。
ここにお詫びをするとともに、訂正をさせて頂きます。