信号機には交通整理を行い、事故を防止する役割があります。信号機は生活をするうえでなくてはならないものですが、災害や停電の影響で消えているときや、故障により使えない場合は、どうしたらよいのでしょうか。
手信号に従う
災害や停電、故障などの理由で信号機が消えた(滅灯)場合、警察官が手動で交通整理を行います。これを「手信号」と言います。信号機が滅灯している交差点では、警察官の手信号に従ってください。
警察官は素手(もしくは灯火)を使って、青信号・黄色信号・赤信号を示します。以下のパターンを覚えておきましょう。
・警察官が腕を水平に上げている場合
左右の道路は「青信号」
警察官の正面と背中の道路は「赤信号」
・警察官が腕を垂直に上げている場合
体の左右の道路は「黄色信号」
警察官の正面と背中の道路は「赤信号」
・警察官が灯火を横に振っている場合
左右の道路は「青信号」
警察官の正面と背中の道路は「赤信号」
・警察官が灯火を樹上に上げている場合
体の左右の道路は「黄色信号」
警察官の正面と背中の道路は「赤信号」
・右折車両への合図
警察官の指示にしたがって交差点の中心付近まで進み、停止する
右折の指示が出たら、歩行者や対向車など周囲の状況に注意し、右折する
福岡県警は手信号について、イラストを用いてわかりやすく説明しています。警視庁は手信号の動画も公開しています。イラストや動画を見ることで理解が深まるので、この機会に確認しておきましょう。
手信号がない場合はどうするの?
信号機が滅灯している際は警察官を配置して交通整理を行いますが、全ての交差点に警察官を配置することが難しい場合もあります。信号機が滅灯している際に、警察官による交通整理が行われていない場合は、どうしたらよいのでしょうか。
車を運転している場合は、交差点の手前で徐行や一時停止を行い、周囲の車や歩行者を確認し、安全な速度で走行してください。
歩行者は、信号機が滅灯している横断歩道を無理に横断しないようにしてください。歩道橋や横断用地下道などを利用したり、直線で見通しの良い場所など、できるかぎり安全な場所に迂回して横断しましょう。日没後の外出は控え、どうしても外出しなければならないときはドライバーに気が付いてもらいやすいように、明るい服装を心がけましょう。反射板や小型ライトも活用してください。
まとめ
・信号機が滅灯しているときは手信号に従う
・警察官による手信号が行われていない交差点では徐行や一時停止を行い、安全を確認してから進む
・歩行者も手信号に従う
・手信号がない交差点を、歩行者は無理に横断しない