仕事や買い物などの理由で、子どもを留守番させる機会が増えてきています。子どもを留守番させる時は心配が尽きないものですが、冬場に子どもを留守番させる時は、特に火災が心配になります。今回は冬に子どもを留守番させている時に、火災を防ぐためにはどうしたらよいのかについて考えてみましょう。
暖房器具が原因の火災を防ごう

冬場は暖房器具由来の火災が増加する時期です。子どもを留守番させる時は、火災のリスクが少ない暖房器具を使用するようにしましょう。おすすめの暖房器具はエアコンです。エアコンは適切に使用していれば火災のリスクが少ないというメリットがあります。また高い所に設置されているため、子どもが誤って触れることによる事故も防ぐことができます。エアコンによる空気の乾燥が気になる場合は、オイルヒーターがよいでしょう。
一方で、石油ストーブや電気ストーブは注意が必要です。石油ストーブは灯油を燃焼させることによって熱を発生させるため、火災のリスクがあります。換気を行わないと、一酸化炭素中毒になるリスクも高まります。この点から、子どもが留守番をする時に使う暖房器具としてはおすすめできません。
電気ストーブは一見すると安全に見えますが、東京消防庁の調べによると、平成28年中に起こったストーブ由来の火災の76パーセントが電気ストーブ由来のようです。電気ストーブは、意外にも火災のリスクが高い暖房器具と言えるでしょう。電気ストーブ由来の火災は、電気ストーブの周囲に布類や紙類など燃えやすいものを置いておいたことによって発生します。事前に燃えやすいものを撤去しておいても、留守番中の子どもが衣服・おもちゃ・ぬいぐるみ・本などを近づけてしまうことが十分に考えられます。子どもを留守番させる時の使用は控えるのが賢明と言えるでしょう。
ガスコンロは使わせない

冬場に留守番をさせる時は、暖かいものを食べさせたり、暖かい飲み物を飲ませてあげたりしたいですよね。だからといって子ども自身にガスコンロを使わせるのは、火災のリスクを高めます。子どもを留守番させる時は子どもが調理する必要がないように、お弁当を作っておくとよいでしょう。電子レンジが使える年齢の場合は、電子レンジを使って温めるように指導しましょう。
子どもがガスコンロに触れる機会は料理だけとは限りません。幼児がコンロに興味を持ち、触ってしまう事例が多数報告されています。興味本位でガスコンロに触ったことが原因で火災に発展しないようにするためには、子どもがガスコンロに触れないようにすることが重要です。「コンロ前にベビーゲートを設置する」「コンロのチャイルドロックをかける」などの対策をとりましょう。
留守番に不要な家電はプラグを抜いておく
子どもは好奇心が旺盛なため、暖房器具や電化製品の電源を切っておいても、不意にスイッチを入れてしまうことがあります。子どもが勝手にスイッチを入れたことが原因の火災を防ぐためにも、使わない暖房器具や電化製品は、コンセントからプラグを抜いておくようにしてください。
火器を隠しておく
「火=あたたかい」ということを覚えている子どもは、寒さを解消するために火を使おうとすることがあります。子どもが火器を使用することは火災のリスクを高めます。ライター、着火マン、マッチなどの火器は、子どもの目の届かないところに隠しておきましょう。
火器を隠しておくことは、子どもが興味本位で火器を使用できないようにする効果もあわせ持ちます。
まとめ
・子どもを留守番させる時は、エアコンやオイルヒーターで暖をとる
・コンロは使わせない
・使わない暖房器具・電化製品はプラグを抜いておく
・ライターなどの火器は目の届かない場所に隠しておく
参考サイト
◆東京消防庁:「電気ストーブ等の火災に注意しましょう!」