冬になると心配になるのが水道管の凍結です。水道管の凍結というと寒冷地で発生するイメージがありますが、2018年は記録的大寒波の影響により、東京都内でも発生しました。
水道管の凍結を防ぐにはどうしたらよいのでしょうか。凍結した時の応急処置法とあわせてお伝えします。
凍結しやすい水道管とは?

水道管の凍結は、水道管の中を流れている水が凍ることによって起こります。総社市のホームページによると、気温がマイナス3度以下(風あたりの強い所はマイナス1度~2度)になると、水道管が凍結するリスクが高まるようです。
また、「風当りの強い屋外にある水道管」「北側の日陰にある水道管」「屋外に設置されている給湯機器」は凍結のリスクが高いため、対策を積極的に行う必要があります。
水道管の凍結を防ぐ方法
① 防寒対策を施す
水道管の凍結を防ぐためには、水道管に防寒対策を施すことが重要です。水道管が冷たい空気に触れないように、保温材を巻きつけて保護しましょう。保温材はホームセンターなどで購入することができます。
専用の保温材が準備できなかった場合は、毛布・タオル・発泡スチロール等で代用することも可能です。毛布やタオルを防寒対策に使用する時は、水道管に紐でしっかりとくくりつけた後、上からビニールテープを巻きつけて、雨や雪で濡れないようにしてください。
蛇口部分も凍結しやすい部分です。防寒対策を行う時は水道管だけでなく、蛇口部分までしっかりと覆うようにしましょう。
② 水を流し続ける
水道管の中を水が流れ続けていると、凍結しにくいと考えられています。そのため、水道管の凍結防止のためには、水を少しずつ流し続けることも効果的です。蛇口をひねり、水がチョロチョロと流れる状態を、一晩中維持しましょう。
この方法は手軽な一方で、水道料金が増加する・水不足を招くといったデメリットがあります。日常的に行う水道管凍結防止策としては不向きである点も考慮しましょう。
③ 水抜きをする

水抜きは水道管の中に残っている水を抜くことによって凍結を防ぐ方法です。水抜きはメーターボックス内の止水栓を閉めた後、水抜き栓よりも上部にある蛇口を開けます。そこから水が出なくなった後、水抜き栓(散水栓)を開けて水を抜き、出なくなったことを確認した後に蛇口を閉めて完了です。水抜き栓が無い場合は、一番低い位置にある蛇口を水抜き栓代わりに使用してください。
万が一凍結した場合は?
水道管が凍結した場合、解凍するのを待つのが一番です。気温が上がるにつれて、自然と解けていきます。
自然解凍を待てない場合は凍っている部分にタオルを巻き、その上からぬるま湯をゆっくりとまんべんなくかけます。この時に熱湯は使用しないでください。熱湯を使用すると、水道管や蛇口が破損する原因となります。
まとめ
・水道管はマイナス3度以下になると凍結する
・凍結防止のために、水道管に防寒対策を施す
・一時的な場合、水を流し続けることで防止できる
・水抜きも効果的な方法である
・凍結した場合は自然に解凍するのを待つか、ぬるま湯を利用してゆっくり解凍する
参考サイト
◆総社市:「水道管などの防寒対策」
◆北広島町:「水道管凍結防止対策のお願いについて」
◆呉市:「水道水の凍結について」