「賞味期限の長い保存食」は、時には非常食にもなり得ます。一般的に販売されているものならば、年単位で保存ができる缶詰やレトルトパウチの商品、それから1~2年ほどは常温でも保存できるミネラルウォーターなどが望ましいでしょう。
ただ、「保管ができること」「あまりチェックしなくても良いこと」を前提とするのであれば、元々「非常食」として開発されたものを選ぶのも一つの手です。
5年保存の保存食~「飲めるごはん」

「保存期間を何年と考えるか」によって選ぶべき非常食の種類は異なってきます。
ただ、賞味期限が5年程度のものならば、かなり種類が豊富ですから、これを一つの基準とするのもよいでしょう。
5年間保存のきくものとしては、「おかゆ」「おでん(缶詰型)」「パン」などがあります。また、うどんなども開発されています。
日本人の主食である「米」を使った保存食は特に種類が豊富です。
2018年の9月に、大きく「飲めるごはん」についての報道がありました。
これはJA北大阪が開発したものであり、地元のお米である「ヒノヒカリ」を使って作っています。
これは非常に面白いものであり、「飲料」に分類されるものです。とろっとしたとろみがあるもので、飲料用の缶に入っています。
5年という長い保存期間も大きな魅力ですが、これには今までのお米系の保存食とは異なるメリットがあります。
年を重ねたご高齢者のなかには、飲み込む力が弱まっている人がいます。しかしこの「飲めるごはん」ならば、嚥下能力に衰えが見られている人でも栄養を補給しやすいのです。
味の展開も豊富で、ココア味・梅こんぶ味・シナモン味の3種類が展開しています。
サバイバルフードの展開

「25年間保存ができる」として打ち出されたのが、「サバイバルフーズ」です。セイエンタプライズが打ち出した商品であり、「野菜シチュー」「チキンシチュー」「洋風とり雑炊」「洋風えび雑炊」「クラッカー」と5種類の商品が展開しています。
クラッカー以外は水が必要なこと、また1缶100グラムで3000円とかなり高価なものであることは少し気になるところですが、これほどにまで長い保存期間を設けている非常食はほとんど類を見ません。
見直しが面倒な人や、「昔非常食を食べようと思って開けたら、腐っていた経験がある」という人には特におすすめです。
まとめ
・「保存期間」を重要視するなら、「非常食」を選ぼう
・賞味期限5年のものは種類も豊富
・農協が「飲めるごはん」を開発したことで有名になった
・セイエンタプライズの打ち出す「サバイバルフーズ」は、高価だが保存期間が25年と非常に長い