車上荒らしに遭う車には犯人に狙われやすい特徴があっても、特定の場所や車だけが被害に遭うわけではありません。犯人からターゲットにされることがあれば、誰でも被害に遭う可能性はあります。「自宅の駐車場に停めてあるから安心」「昼間に少しだけ駐車場に停めておくだけだから、狙われるはずがない」という油断は禁物です。
それでは、もし運悪く車上荒らしの被害に遭ってしまったときは、どのように対処したらいいのでしょうか。多くの場合、突然犯罪の被害者となってしまったことで頭が真っ白になり、冷静に判断することができなくなってしまいます。
そうならない為にも、事前に車上荒らしに遭ったその後の対応を知っておくと、もしもの時に役立ちますよ。
まずは警察に通報する

車上荒らしの被害に遭うと気が動転するものですが、まずは気持ちを落ち着かせて速やかに警察に通報しましょう。車上荒らしの被害に遭った人の中には、「車上荒らしの犯人は捕まりにくい」「警察に通報したあとが面倒」というように泣き寝入りする人もいるようです。けれども、できるだけ早く通報すると犯人が捕まる確率も高くなるので、諦めてはいけません。
またこのあと詳しく説明しますが、保険を使って損害を補償するには警察に通報することが必要不可欠ですよ。
クレジットカード、ETCカードを盗まれたら直ちに連絡をする
もし車上荒らしによってクレジットカードが盗まれたときは、被害を拡大させないためにも直ちにカード会社に連絡し、利用停止状態にしてもらいましょう。
そして、意外と見落としがちなのはETCカードです。普段からETCカードを車に入れたままの人も多いので、こちらも忘れずに連絡する必要があります。ETCカードが盗まれると、再発行に手数料がとられるのはもちろんのこと、クレジットカード一体型であれば不正利用される危険性があるので注意しましょう。
車両保険で対応可能

警察に通報したあとは、保険会社に連絡することも忘れてはいけません。
ほとんどの場合、車上荒らしの被害に遭った時は窓ガラスが割られていたり、車のパーツが壊されるなど、車自体が破損しているものなので修理が必要になります。車を修理するときは、任意の車両保険に加入していると保険金が支払われるのです。カーナビに関しては、備え付けのものは対象になりますが、後付けのものは対象外になることが多いでしょう。もし、車上荒らしで保険を使っても等級据え置きなので心配いりません。
ちなみに保険で補償される対象は車の破損なので、車に備え付けられていないものは対象外です。例えば、車内に置き忘れた財布やバッグ、電動工具、ゴルフバッグといったものは車上荒らしの被害に遭いやすいのですが、一般的な車両保険では補償されません。
いざというときのためにも、身の回り品特約に加入しておくのも対策のひとつです。身の回り品特約では現金や貴金属、携帯電話以外で盗まれた物に関しては補償されます。財布や携帯電話を盗まれても補償されないのは悔しいことですが、被害を最小限に抑えることができれば金銭的にも精神的にも受けるダメージが少なくなりますよね。
ただし、これらはあくまでも一般的な補償内容なので、加入している保険によっては事故による損害しか対象にならないこともあります。
車上荒らしの被害に遭い、多額の損害を受けて後悔する前に車両保険の保険内容について確認してみるといいかもしれません。
まとめ
・クレジットカードやETCカードを盗まれたら速やかに連絡する
・車上荒らしによる車の破損は車両保険で補償されることが多い
・身の回り特約に加入すると金銭や携帯以外のものは補償される