東日本大震災から6年の歳月が流れます。
多くの方々が震災による苦しい思いをされてきました。
当時は自治体をはじめ、警察・消防・海上保安庁・自衛隊がそれぞれ活動しておりました。
その中で自衛隊には「自衛官の心構え」というものがあります。
それをヒントとして、防災に必要な心構えを5つ取り上げます。
自衛官の心構え
自衛官には守らなければならない心構えと義務があります。
特に心構えは自衛官として職務を遂行するために、意識し続けなければならない大切な事です。
心構えは5つの項目でなりたちます。
1、使命の自覚
自衛官として直接的・間接的侵略から日本国および日本国民を守るという使命を自覚し、それを成し遂げる為の行動をするようにするという事です。
2、個人の充実
個人の知識・技能や体力を充実させ、自衛官として職務を遂行する事が出来るようにするという事です。
3、責任の遂行
自衛官としての責任を自覚し、事に臨んでは危険も顧みず任務を遂行するという事です。
4、規律の厳守
自衛官として規律をしっかり守り、個人が勝手に動くのではなく、節度ある行動と規律に基づく統制を保つという事です。
5、団結の強化
団体行動が原則である自衛隊に於いて、互いに支え合うことで最大限の能力を発揮するという事です。
防災の心構え
自衛官の心構えを参考として、自衛隊OBであり防災士でもある私が防仁学オリジナルの心構えを考えてみました。
1、危険の自覚
自分は安全だと思わない。災害の時はいつ危険が自らに降りかかるかを忘れない。
2、備えの充実
災害はいつ起こるか分からないのだから、しっかりと事前に防災対策をしよう。
3、自助の遂行
最初から他人の助けを前提とせず、自らが助かる為に出来る事をしよう。
4、規則の遵守
規則は互いの安全を守るためにある。緊急時も出来るだけ法規則を守るように心がけよう。
5、団結の強化
災害時に避難するのは自分だけではない。周囲の人々と団結し危機を乗り切ろう。
災害の時は家族や友人の事が心配になりますが、まず自らが助からなければいけません。
そして、安全を確保出来たら周囲の人を助け、その輪を広めていく事が大切です。親も子供と24時間一緒にいるわけではありません。子供が親から離れている時に「どの様な行動をさせるのか」普段からの教育が必要です。一刻を争う現場において、子供を探し回って一緒に逃げようとするよりは、普段から「イザという時の心構え」を教えておく事により家族全員が助かる可能性が高くなってくるのです。
自衛隊は1人で任務を遂行するのではなく、全体が一丸となって大きな力を発揮するのですが、そのためには個人がしっかりとした心構えを持って日々訓練を行う必要があります。
防災でも日頃から最低限の心構えを持って、備える事が大切です。
もしも、災害にあってしまっても、「防災の心構え」を思い出して切り抜けていきましょう。
まとめ
・自衛官には守るべき心構えがある
・災害時もしっかりと心構えを持って、身を守ろう