地震や津波をお知らせしてくれる「災害メール」。これによって私たちは災害に備えたり、現状を把握できたりします。いざという時に力強い味方となってくれる「災害メール」についてみていきましょう。
「災害メール」ってどんなもの?
いざという時に役立つ「災害メール」は、緊急速報「エリアメール」「緊急速報メール」などの名称で呼ばれているものです。
これはごく簡単に言えば、「災害が起きるおそれがある」というときに、そこのエリアにいる携帯電話に対してその情報を伝える、というものです。
これは、「もう起きてしまった災害」を教えるだけではなく、「これから起きそうな災害」を通知できる、という大きなメリットがあります。
地震が起きる少し前に「強い揺れが起こる」と通知してくれるため、心構えができます。火を使っているならば火をすぐにとめて避難するなどの行動がとれるようになります。
国土交通省の取り組みにより2016年の9月からは、地震だけでなく、洪水情報などにも対応ができるようになりました。 今までは自治体が発令をしていましたが、2016年9月からは、国土交通省により、直接情報が提供されるようになったのです。これは、この約1年換えの「関東・東北豪雨災害」がきっかけだったと言われています。
その仕組みは?
災害メールの配信は、気象庁や国土交通省、あるいは各自治体や地方公共団体が発する情報を、エリアメールセンターで受け付けるところから始まります。情報を受け取ったエリアメールセンターは、そのエリアにいるユーザーに対して、一斉にメッセージを発します。
このため、「関係がないほど遠い場所の災害情報」が入ることもなく、ピンポイントで自分にとって関係の深いエリアの情報を受け取ることが可能なのです。
この災害メールは、ほかの一般的なメールよりも手元に届きやすくなっています。
docomoの場合を例にとりましょう。
過去は通信網が混雑した場合、メールの受信が遅れる場合もありました。 現在は大分改善されていますが、災害メールの場合はこの「混みあう可能性のある通信制度」は使っていません。多くの電話に一度にメールを送れるシステムを使っているので、手元にメールが届きやすくなっています。
災害メールの場合、初期費用もかからなければ、月額の利用料金もかかりません。いざという時に身を守ることに役立つので、ぜひ活用してください。
まとめ
・いざという時に役立つ災害メールは、地震などを前もって知らせてくれる
・2016年からは洪水にも対応
・月額利用料金も初期費用もかからない
・いざという時には、エリア内に一斉に配信される
参考サイト
◆docomo「緊急速報エリアメール」
◆NTTグループ「緊急速報エリアメールの開発」
◆docomo「緊急速報エリアメール」とは