本日も引き続き9月9日「救急の日」、その前後にあたる「救急医療週間」にちなんだ応急処置に関する記事をお届けします。
倒れている人を見かけたら、まずは救急車を呼ぶか考えますよね?
しかし、救急車を呼んでから到着するまでどの位の時間がかかるのでしょうか?
そもそも自力で歩けるような方の場合、救急車は必要なさそうだけど病院には連れて行く必要がある時にどうすればいいのか……など詳しく調べてみました。
救急車の到着時間
意外に到着まで時間が掛かり、病院へ着くまでさらに掛かる
救急車を呼んだらすぐに向かってくれるという印象がありますが、実際には渋滞に巻き込まれる場合や、他の救急患者の搬送で使える救急車がすぐに用意できない場合も数多くあります。
総務省が2016年にまとめた資料によりますと、救急車の平均的な到着時間は8分30秒ほどで、実は年々長引いている傾向にあるのです。
これは自分で歩けるような軽いケガでも救急車を呼ぶ人が増えた事や高齢者が多くなって救急車の需要が増えた事などにより、対応出来る数が足りなくなってきているという背景があるのです。
さらに、救急車が病院まで到着するまでの時間は通報があってから平均で39分も掛かっています。
その理由は応急処置に費やす時間が増えた事や、受け入れられる余裕がある病院が少なくなってきていて遠くまで搬送する必要性が出てきている為です。
意外に通報してから救急車が到着して病院へ搬送されるまでは時間が掛かるので、倒れた人を見つけた人が応急処置をどれだけ出来るかが命の分かれ目になってきます。
この問題を解決するには、不要な救急車の利用を可能な限り少なくしていく事が大切です。
救急車の代わりになる民間救急車
救急車を呼ぶか迷った場合の選択肢
救急車を呼んだ方がいいのか判断がつかない時や、救急車を呼ぶ必要はないと思えても病院までの交通手段がないという場合があることも考えられますよね?
そんな時は民間の患者等搬送事業者(民間救急車)やサポートCabという救急講習受講者が乗るタクシーを依頼してみる方法があります。
東京都であれば、東京民間救急コールセンター(0570-039-099)に連絡すれば24時間案内して貰うことが出来ます。
救急車を呼ぶ必要があるのか迷った時には東京消防庁救急相談センター(♯7119)へ電話で相談することも出来ます。
他の自治体でも同様の取り組みをしている場合がありますので、ぜひ調べてみてください。
民間救急車は消防の救急車に負けないレベルの能力を持っています。
例えば全日救患者輸送株式会社(0120-340-560/携帯の方:044-976-1351)は重篤な病気を持たれている患者から心の病を持った患者まで様々なケースに対応出来る看護師と救急車を持っていますし、遠方から飛行機で搬送される場合や病院間の移動にも対応しているのが消防の救急車との違いになります。
本当に救急車が必要な方の為にも、積極的に民間の救急車による搬送も考えておけるようにしたいですね。
まとめ
- 救急車は到着まで平均8分以上かかり、病院までの搬送を含めると平均39分も掛かってしまう
- 救急車到着までの応急処置が明暗を分ける場合がある
- 無用な救急車の要請をしないようにすると、急を要する人へ救急車が行けるようになる
- 救急車を呼ぶか迷ったときは救急相談センターや民間の救急車を活用してみるのも一つの方法
参考サイト
- 全日救患者輸送株式会社
- 救急車の適正利用にご協力を! 東京消防庁