デパートや学校などでよくみかけるAED機器。
AEDとは一般市民でも、簡単な操作で心停止になった人を救うことが出来る医療機器です。
皆さんは、慌てずにAEDを操作することができますか?
いざという時にAED機器を適切に操作できるように、近年ではAED講習を受講する人が増えてきています。
今回はAED講習について、どのようなことを行うのかなどをご紹介したいと思います。
AED講習について
AED講習について情報をまとめてみました。
1、AEDとは?
AEDとは「自動体外式除細動器」のことを指します。
販売している会社によってデザインは様々となっています。
主な設置場所は、学校や駅、人の多く集まるデパートやイベント会場などです。
AEDは、心臓の状態によって電気ショックの必要の有無を判断します。
電気ショックを行うことで、心室細動を止めて心臓のリズムを正常に戻します。
救急車が来るまでの間にAEDで処置を行うことで、生存率が上がるといわれています。
音声によるアナウンスが付いているので、AEDを使ったことがない人でも手順通りに操作すれば問題なく使用することができます。
しかし普段から使い慣れているものではないので、急を要する時に戸惑ってしまったり、行動に移せない人が多いのが現状です。
2、AED講習を行っている団体について
AED講習を行っている主な団体として、消防庁や日本赤十字社が挙げられます。
AED講習は、普通救命講習や上級救命講習、救急法基礎講習などの講習の一部として、カリキュラムに含まれています。
講習時間は全体で1~3時間となり、内容によって異なります。受講する際に確認するようにしましょう。
3、AED講習の参加方法
消防庁や日本赤十字社などで行っている講習の実施日を確認して、自分が参加できる日を予約する形になります。
予約はホームページで行っていることが多いです。
特に土日は受講希望者が多く、予約が取りにくい可能性も高いのでいくつか候補日を挙げておくのが良いでしょう。
AED講習を受講してみよう
実際にAED講習とはどのようなことを行うのでしょうか。
AED講習の流れや受講費用についてご紹介したいと思います。
1、AED講習の流れ
AED講習のみ単独で開講されている機会は少なく、普通救命講習や上級救命講習、救急法基礎講習などの講習の一部として、カリキュラムに含まれていることが多いです。
- 心臓の動きを知る
心臓の基本的な働きを学びます。
次に、心肺停止状態について、その際に行う心肺蘇生の大切さについて学びます。
これらの学びを踏まえて、AEDの必要性へとつながっていきます。
- AEDを使う前に
AEDを使う前にもいくつかの確認・連絡事項があります。
AEDを必要としている対象者の反応の確認、119番通報を行う必要があることを学びます。
- 実際にAEDを使う
実際にAEDを使用して、模擬体験を行います。
人形を使って、安全性の確認の仕方や電気ショックの行い方などを、実際に体験します。
- AED講習のまとめ
今までのAED講習の流れを振り返ったり、倫理上の問題やストレスケアについて学びます。
質疑応答のある講習も多いので、聞き逃してしまったり、より理解を深めたい内容に関しては確認するようにしましょう。
2、受講費用について
AED講習の受講費用は、講習場所や受講規模によって異なります。
無料で行っている講習もありますが、会社単位で受講する場合は2万円前後の費用が掛かる場合もあります。
受講する前に確認するようにしましょう。
まとめ
- 近年、AEDを設置している場所が増えてきている
- いざという時にAEDを使えるようにしておくと、救える命が増える
- AED講習は、消防庁や日本赤十字社などで定期的に行われている。
- AED講習のみは少なく、普通救命講習や上級救命講習、救急法基礎講習などの講習の一部として、カリキュラムに含まれていることが多い