みなさんは、空き巣のマーキングについてご存知でしょうか?玄関付近を見た時、身に覚えのない印やシールが貼られていることがあります。これは、空き巣の犯人が事前に下見みをして得た情報を、記録として残したものかもしれません。つまり、知らないうちに家庭状況を把握され、空き巣をしやすい家だとターゲットにされている可能性が高いということです。空き巣は他人事だと油断している人こそ注意が必要です。この機会に1度、玄関周りを確認してみることをおすすめします。もしかしたら、マーキングされているかもしれませんよ。
今回は、空き巣のマーキングについて詳しくご説明いたします。また、マーキングを見つけたときの正しい対応についても併せて見ていきましょう。
空き巣のマーキングとは

空き巣の犯人は他人の家の下見をして、一人暮らしの女性、高齢者のみが住んでいるという家庭状況や、不在にする時間帯などの情報を得ることによりターゲットを絞ります。そこで使われるのが、マーキングなのです。空き巣の犯人は郵便受けや、玄関付近に特殊な印をつけ、泥棒に入っても問題がないと判断した時間帯に侵入して、金品を奪うのです。
印はボールペンやマジックで記入されているだけではなく、場合によってはシールを使用していることもあるようです。残された印は犯人のみ、もしくは犯行グループだけが分かる特別な暗号です。
例えば、「M」は男性、「W」は女性、「F」は家族、「S」はシングル。赤ちゃんがいる家は「赤」、20代は「20」などで表すことがあります。一説によると、マーキングは訪問販売をする際に使われていたとも言われています。そのため、マーキングの中には、「K」買った、「B」ブラックリスト、「○」話を聞いてくれる、「×」断られたなどもあります。
そして、これらの印は組み合わせることで、より詳細な状況を残すことができるようです。実際は、犯人でなければ明確なことは分かりませんが、憶測では「10-20(ル)」なら10~20時まで不在という意味で残された可能性が高いでしょう。つまり、この時間帯に空き巣に入りやすいということでもあります。もしくは、「W920」なら、女性が住んでいる家で、9~20時まで不在ということなのでしょう。
マーキングがされている家は空き巣から狙われているので、厳重に防犯対策を行い、警戒することが必要です。
また、さきほど「×」は否定的な意味でご紹介いたしましたが、逆に空き巣に入りやすい家という意味合いで使われるケースもあるようなので油断してはいけません。印がつけられている時点で、警戒しましょう。
玄関付近に不審な印を見つけたときの対処法

マーキングはドア、表札、郵便受け、集合ポスト、インターホン、電気メーターなどに書かれていたり、シールが貼られていることが多いです。金色のシールは、お金持ちという意味で貼られていたこともあったようですよ。
もし、玄関付近で身に覚えがない不審な印を見つけたら、証拠として撮影したあとに、直ちに消しましょう。シールが貼られていたら、シール剥がしを使って痕跡を消すことが必要です。
ただし、マーキングを消したことにより空き巣から逆恨みされる可能性が否定できないので、最寄りの警察や管理会社に相談することをおすすめします。当然ですが、防犯対策を強化することも忘れないようにしましょうね。
まとめ
・空き巣は下見をして得た家庭状況を印として残す
・マーキングは空き巣の犯人、もしくは犯行グループ内で共有される
・玄関に付近に身に覚えのない印やシールが貼られていたら撮影して直ちに消す
・防犯対策を強化すること
・警察や管理会社に相談することも必要