秋の山は非常に美しいものです。きれいな紅葉、寒すぎず暑すぎない天候……。
昔から秋の山は行楽スポットとして知られており、多くの人が登山に挑戦してきました。
しかし秋の山は、決して油断できるようなものではありません。
昔から多くの遭難による事故が報告されているのです。
秋の登山、事故について
秋に行った登山によって悲惨な遭難事故がいくつも報告されています。
10月の初めに登山したグループが吹雪にあい遭難、10人のうちの8人が死亡した事故が1989年に報告されています。
また、近年でも、キノコ採りに行った人が遭難して行動ができなくなってしまった例もあります。
秋の山は決して安全なものではありません。
各所で遭難事故が報告されており、そして少なくない数の死傷者・負傷者が報告されています。
秋の遭難はなぜ起こる?
秋は、夏ほどは雷雨の可能性も多くない季節ですし、冬ほど寒くもありません。そのため、多くの人が「秋山の登山ならば、遭難のリスクも少なくて安全だろう」と考えてしまいがちです。
しかし秋の山は、決して安全なところではありません。
秋雨前線の動きが活発になる時期ですし、たとえふもとは寒くなくても山には雪があるということも考えられます。「高い山でも低い山と同じだろう」と考えるのは非常に危険です。
さらに、秋は多くの人が登山に訪れる、ということもまた、事故を増やしている理由です。多くの登山者がひしめきあうため、道を踏み外す可能性も高くなります。
秋の登山といえば、美しい景色やキノコ狩りが有名です。美しい景色に見惚れていたり、キノコを探して足元に集中していたりすると、周りへの目配り・気配りがおろそかになりがちです。
1人での登山の場合はもちろん、団体で登山をしていた場合でも、気付かないうちにほかのメンバーから離れてしまい遭難してしまう可能性もあります。
「秋だから大丈夫」という意識が、スケジュール構成などを見失わせてしまう可能性もあります。
「秋であっても、それ以外の季節であっても、登山は常に危険と隣り合わせなのだ」という意識を強く持ち、気を引き締めましょう。
まとめ
・秋の山にも危険はたくさんある
・秋雨前線などの影響があるし、低い山と高い山では天候にも大きな違いがある
・大勢の人が秋山に訪れるため、「道の踏み外し」にも注意が必要
・秋は紅葉狩りやキノコ狩りの季節。これらに気をとられているうちに道を見失ったり、周りの人と離れたりして遭難してしまう可能性があるので気を付けるべき