1/17で阪神淡路大震災から21年です。
この21年間、日本では東日本大震災など大きな地震がたびたび発生してきました。
2016年も熊本地震と鳥取中部地震という大きな地震がありましたが、こうした大地震が起きた直後にはご家族や知人・同僚の安否が心配になるものです。
被災地へと電話やメールで連絡を取ろうとした方も多かったのではないでしょうか?
その時、回線が混みあって不通になり、なかなか連絡がとれなかったという経験をされたかたも少なくないと思います。
もしも知人や親族、会社の従業員の安否をカンタンに確認する方法があれば、大規模災害のときに連絡が取れなくて困ることも少なくなるでしょう。
今回は民間企業が提供する話題の安否確認システムを4つご紹介したいと思います。
それぞれを比較して、ご自身にぴったりな安否確認システムを選んでみてはいかがでしょうか。
安否確認システムの比較
安否確認システムとは、災害が起こったときにご家族・お友達・従業員の方などの安否を確認するために、各ご家庭や企業単位で申し込みのできるサービスです。
WEBやメールなどを介して複数の人に一斉に連絡をとることができ、安否確認サービスと呼ばれることもあります。
安否確認システムはさまざまな企業から販売・提供されていますが、その中でもオススメできる代表的な4つのシステムを比較します。
Yahoo!安否確認サービス(Yahoo!JAPAN)
インターネットの検索サービス(検索エンジン)で有名な「Yahoo!JAPAN(ヤフージャパン)」が提供している安否確認システムで、次のような特徴があります。
1. 月間約624億ものアクセスがある日本最大級のポータルサイトで年間を通じて安定的に運営できる強固なインフラが整備されているため、災害時にも安定した運用が可能です。
2. 安否確認の機能は余計なものを省いたシンプルなかたちになっていて、災害時に操作に迷う心配が軽減できます。
3. 既存のサーバーやシステムを活用するため、初期費用や月額利用料などのコスト削減が見込めます。
パスモバイルサービス(NTTテレコン)
通信業界大手のNTTがスマートフォンや携帯電話への情報配信を目的として提供している「パスメール・ライト」には、次のような特徴があります。
1. メールアドレスをあらかじめ登録しておくことで、災害時などに毎時100万通の速度で一斉にメールを送信できます。
2. 気象庁から発表される地震や津波などの情報をトリガーにして、自動的に安否確認メールを一斉送信できます。
3. メールの開封確認機能を使えば、受信者がメールを確認したかどうかが送信者に分かるようになり、相手が返信する余裕がないときでも安否が確認できます。
レスキューナウ安否確認サービス(レスキューナウ)
「レスキューナウ」は主に法人を対象とした安否確認システムを提供していて、特徴としては次のようなものが挙げられます。
1. 独自に運営する危機管理情報センター(RIC24)が、大規模な自然災害や事故などを常に監視し、24時間体制で情報メールを配信します。
2. 日々の気象注意報や警報をはじめとして、鉄道の運行情報などもメールで受信できるため、情報の取得や共有が簡単にできます。
3. 危機管理情報センターからの情報を対象ユーザーが常時受信することで、災害時などにアドレスの変更などによって安否確認メールを受け取れないという状況を回避できます。
SPIRAL安否確認サービス(パイプドビッツ)
パイプドビッツが提供する「SPIRAL(スパイラル)安否確認サービス」は、次のような特徴を持った安否確認システムです。
1. システムがメールの不達を感知し、その後24時間連続で自動配信を続けることで、災害時でもより確実に相手にメールを届けることができます。
2. 対象者が自らWebフォームにアクセスして状況を報告ができる仕組みもあり、より確実に安否を確認することが可能です。
3. 耐震もしくは免震構造のデータセンターを選定するとともに、データの遠隔地へのバックアップも行い、大規模な災害時にも安心して利用できる体制になっています。
それぞれ配信しているサービスの内容や性質には違いがあるのがお分かりいただけたでしょうか?
料金もそれぞれのプランで異なりますので、環境・状況にあった安否確認システムを選んでぜひ使ってみてください。
まとめ
・安否確認システムとは、災害が起こったときに家族などの安否を確認することのできるサービスである
・主な安否確認システムとしては、Yahoo!安否確認サービス・パスモバイルサービス・レスキューナウ安否確認サービス・SPIRAL安否確認サービスなどがある