「アルファ米」って知ってますか?非常食として備蓄に入れている人、また知っているけど備蓄には入れていない人、聞いたことぐらいはある人、またその名前を知らない人と様々いるでしょう。普通お米は、炊かないと食べられませんが、アルファ米は、お湯か水を入れて一定の時間待つだけで食べられるようになります。そのために、災害用非常食として、また登山のお供にする食料として、利用されているのです。アルファ米はどんな処理が施されたお米なのか、またどんな味がするのか、レポートしたいと思います。
アルファ米とはこんなお米
お米はデンプンでできていますが、その中にも「アルファデンプン」と「ベータデンプン」があります。「アルファデンプン」は、炊く・蒸すなどの工程を経たお米で、消化されやすいデンプンです。また、「ベータデンプン」は、生のお米のデンプンで、消化されにくいという特徴があります。炊いたお米は、乾燥するとベータデンプンに戻ろうとしますが、アルファ米は、「アルファデンプン」でできている炊いたお米を、急速に熱風乾燥させることでアルファデンプンのまま乾燥させることができたものなのです。
アルファ米は、乾燥したご飯粒のような見た目です。しかし、ただの乾燥ご飯ではなく、水やお湯を加えて一定時間おくと、普通のご飯のように食べられます。百聞は一見にしかず、ということで、私は実際にアルファ米を買ってみました。袋を振ると、音がします。手で簡単に開くようになっている袋を開けてみると、中に乾燥したご飯粒がたくさん入っています。
アルファ米の食べ方
今回は、お湯を使ってアルファ米を調理してみました。調理といっても、アルファ米の入った袋を開けて、線のところまでお湯を注ぎ、付属のスプーンで混ぜて、チャックを閉めて15分待つだけでした。水の場合は一時間待つ必要があるようです。お湯や水を入れる時には、脱酸素剤とスプーンを取り出すのを忘れずに。どんな味かドキドキです。
アルファ米を食べてみると…
15分経ちました。早速袋を開けてみると、ほかほかのご飯が顔を出しています。これを、付属のスプーンで混ぜます。今回はわかめご飯ですが、わかめの香りもちゃんとしているので、期待が持てます。ご飯茶碗にあけてみると、見た目は普通のわかめご飯と全く変わりません。大き目のご飯茶碗にたっぷりの量で、もしかしたら小食の人であれば2人分あるかもしれません。
食べてみると、おいしかったです。普通のわかめご飯ですが、炊飯器の早炊きコースで炊いたお米の感じに似ていると思いました。ぐちゃぐちゃに柔らかいといったこともなく、普通に食べごたえがあります。これは確かに、袋のまま調理できてお湯さえあれば簡単に温かいご飯が食べられてよいと思いました。
アルファ米には、種類が色々あります。例えば、今回作ってみたわかめご飯の他、普通の白いご飯におかゆ、それに五目ご飯に山菜おこわ、ドライカレーなんていうのもあります。これだけ種類があれば、お気に入りも探せるでしょう。また、今回買ったアルファ米は袋のまま調理できますので、食器がない時でも便利そうです。
アルファ米の値段と賞味期限
今回は、ネットショッピングでアルファ米を買ってみました。値段は、一袋税込みで360円の計算です。この値段を高いとみるか妥当だとみるかは人ぞれぞれでしょう。また、賞味期限は長め(今回は約5年、ショッピングサイトには製造時からだと5年半あると書いてあります)ですが、気づいた時には賞味期限が切れていたとならないようにしなくてはなりません。たまに防災勉強を兼ねて家族で食べてみて、また買い足すのがよいと思います。
まとめ
・アルファ米は、お湯か水を入れて一定時間おいておくだけで食べられる
・アルファ米の味は、炊飯器で炊いたご飯と近い味
・アルファ米は、値段や賞味期限を考えて備えるのがよい
参考サイト
◆アルファ米とは
http://www.alpha-come.co.jp/about/alpha_rice.html