スマートフォンことスマホが誕生してから、通話だけでなく簡単にインターネットに接続して動画を見たり、アプリケーションをダウンロードして日常の管理に用いたりと現代人の生活に欠かせなくなっています。
しかし、同時にスマホによる交通事故も発生しています。
特に自動車を運転する際にスマホを操作しながら起きる危険性が考えられ、平成28年はポケモンGoといったアプリゲームをしながら起こした交通事故が問題となりました。
携帯電話などを使用しながらの運転は道路交通法で規制されており、平成27年だけでも103万5226件の違反があった事が警察庁「平成27年中の交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況について」で確認出来ます。
操作しながら運転を行うドライバーは安全の為にもやめるようにして貰いたいですが、スマホが原因となった事故は歩行者でも起こっています。
今回は歩きスマホの事故を防ぐ為に注意したい危険な場所を意識した対処方法を考えていきます。
道路でのスマホ事故
自分だけでなく他人に危害を与える事も
スマホをいじっている時は、周囲への注意力が散漫になってしまい勝ちです。
特に調べものやゲームを行っている時は集中してしまい思わぬ時間が経ってしまっているという事もあるでしょう。
歩きながらスマホを操作して集中した状態に陥ったとき、周囲の安全は確保されているでしょうか?
東京消防庁の調べでは平成26年にスマホを操作しながらケガをした人は30人いたとの事です。
更に平成22年から26年までの統計では42.8%の人が何かにぶつかる事でケガをしています。
よそ見をしていた事で物にぶつかって自身が負傷するだけでなく、他人に衝突してケガをさせてしまうケースもあります。
交差点の場合は、スマホを操作して赤信号に気付かず交差点を渡り事故になってしまう事もあるのです。
道路や駅を含む公共交通機関でのスマホによる事故は全体の80.2%を占めており、非常に危険な場所であるという事を意識しておきましょう。
駅でのスマホ事故
ホームからの転落は命取り
公共交通機関である駅に於ける事故は全体の25%を占めており、特にホームからの転落はそれだけで大ケガに繋がる場合があります。
転落による負傷だけで済めばいいですが、万が一電車が侵入してきた場合は生死に直結する重大事故になりかねません。
無事に助かってもダイヤの遅延を招いた事により賠償責任を負う可能性もあります。
また、駅構内は階段や段差といったよそ見がケガに直結する箇所が複数あり、階段からの転落は高さによっては大ケガに繋がる危険性があります。
常に移動中は危険が付きまとうので、スマホを操作するのはホームのベンチに座った時や電車に乗り込んでからにすれば安全ですね。
スマホを日常生活で全く使わないという事はまず出来ないでしょうが、安全な時と場所を選んで使うようにすることは出来るはずです。
移動中はスマホを操作しない! を心掛けるようにしましょう。
まとめ
・歩きスマホは自分だけでなく周囲にも危険
・駅のホームでの転落や交差点での不注意は命の危険に直結する
・移動中はスマホを操作しない
参考サイト
◆東京消防庁 <安全・安心><トピック><歩きスマホ等に係る事故に注意!!>
◆交通事故発生状況(警察庁)