汗をたくさんかく時期がやってきましたね。汗によるトラブルというと子どもがかかるイメージがありますが、大人も例外ではありません。ケアをせずに放置してしまうと、あせもや肌荒れなどの皮膚トラブルを引き起こすことがあります。
今回は汗トラブルの原因や対処法をお伝えするので、健康で快適な毎日を過ごすために実践してみませんか?
汗トラブルの種類と原因
①あせも
あせもは大量の汗をかくことにより、汗の管(汗管)がつまって起こります。小さく透明な水ぶくれができる水晶様汗疹と、かゆみを伴う赤いぶつぶつができる紅色汗疹が代表的な症状です。
②汗によるかぶれ
汗によるかぶれは、汗をかくことでふやけてしまった皮膚と下着などがこすれて炎症が発生しまし。また、汗に含まれている塩分やアンモニアが皮膚を刺激することで炎症が起こることもあります。主な症状は、炎症部位の赤み・かゆみ・ヒリヒリ感・ピリピリ感などです。汗が原因で炎症が起こっていることに気がつかないことがあります。
汗トラブルが起こりやすい部位は?
汗トラブルは汗をかきやすい部位や、下着や衣服でこすれやすい部位、通気性が悪い部位に発生しやすいです。大人の場合は、首回り、脇の付近、胸の下、お腹まわり、お尻、ひじの内側、膝の後ろ側などに発生しやすいです。男性の場合はシャツがこすれやすい首回り、ベルトや下着によって締め付けられるお腹周りに注意が必要です。女性の場合は髪による影響が出やすい首回り、下着や衣服による影響が出やすい胸の下・腹回り・お尻などに注意が必要です。
汗トラブルを放置するとどうなるの?
汗トラブルは清潔に保つことで自然治癒するケースがほとんどです。しかし、かきこわしてしまうとそこから雑菌が繁殖し、二次感染症を引き起こすことがあります。また、大人は傷の治りが遅いため、色素沈着につながることもあります。
汗トラブルが起こった時は肌を清潔に保つとともに、市販薬なども使用しながら早めに対処をしましょう。症状が長引く場合は医療機関を受診してください。
汗トラブルを予防しよう
①肌を清潔に保つ
肌を清潔に保つことは汗トラブルを予防することにつながります。スポーツやレジャーで大量の汗をかいた後は、シャワーで汗を流して肌を清潔に保ちましょう。
日常生活の中では、帰宅後早めに入浴することを心がけるといいですね。
②汗をこまめにふく
汗をかいたままにしておくと、汗の成分が刺激となって汗トラブルを引き起こします。清潔なタオルでこまめにふき取るようにしましょう。ドラッグストアで販売されている体用のウェットティッシュや、汗ケアシートなどを使ってケアする方法もおすすめです。
③衣服を見直す
夏場は通気性のよい衣服を選んで着用しましょう。綿や麻を使ったものがおすすめです。下着は汗を吸い取る機能のあるものや、速乾性のものを着用するとよいでしょう。
締め付け感の強い下着や衣服は、汗トラブルを増長させます。ゆったりとした衣服の着用を心がけましょう。女性の場合、ストッキングなどに注意が必要です。
④エアコンを利用しよう
汗トラブル予防のためには、汗をかきにくい環境づくりも大事ですね。エアコンを利用し、快適に生活できる室温・湿度を調整しましょう。
⑤保湿を心がける
汗によるかぶれは、肌のバリア機能が低下していると起こりやすくなります。肌の状態に応じて、保湿ケアも行うようにしましょう。
夏場の保湿は必要ないイメージがありますが、「汗を拭く」「シャワーの回数を増やす」「エアコンの使用」などによって肌のバリア機能が低下したり、肌が乾燥したりしていることがあります。ローションやクリームなどを使ったケアを取り入れてみましょう。
まとめ
・あせもは、汗を大量にかくことによって汗の管がつまり起こる
・汗かぶれは、汗の成分にかぶれたり、衣服との接触が刺激となって起こる
・汗トラブルは汗をかきやすい場所や、衣服と接触している部位に起こりやすい
・汗はこまめにふき取り、肌を清潔に保つ
・通気性の悪い衣服、締めつけの強い衣服は避ける
・保湿を心がけ、肌のバリア機能を高めておく