まとまったお休みが取れるゴールデンウィークは、アウトドアレジャーを楽しむ絶好の機会です。アウトドアは屋外で活動をするからこそ、自然の脅威からくる事故に巻き込まれがちです。また、ちょっとした不注意や準備不足が大事故につながるケースも考えられます。楽しいはずのレジャーが辛い経験に変わらないようにするためにも、アウトドアで起こりやすい事故について理解を深めておきましょう。
水難事故
①水難事故の怖さ
初夏の陽気が心地よいゴールデンウィークには、釣りや水遊びといった海や川でのレジャーを楽しむ方も多いのではないでしょうか。水のレジャーをする時に気を付けたいのは水難事故です。政府広報オンラインによると、水難事故の約半数は死亡事故につながっていることがわかります。警察庁「平成28年における水難の概要」によると、水難事故が起こった行為別の原因は「魚とり・釣り」です。また、子どもの死者・行方不明者が発生した場所の半数が河川であり、その原因の約半数が水遊びによるものです。水難事故は鉄板のレジャーや身近な場所で起こり得るということです。事故から身を守るためにも、水のレジャーに出かける時は細心の注意をはらいましょう。
②水難事故の予防法
水難事故を防ぐためには、危険な場所に近づかないようにすることが大切です。水の流れが速い場所、水温の低い場所、周囲よりも深くなっている場所は大変危険です。絶対に近づかないようにしましょう。
海や川の状況は、天候によっても左右されます。大雨が降っている時や雷が鳴っている時は、河川の増水や落雷のリスクが高まります。大雨があった翌日は水量がいつもよりも増していたり、足場となる場所が濡れていて滑りやすくなったりしています。水のレジャーを行う時は天候や気象情報にも気を配り、少しでも危ないと感じた時は海や川に近づかないようにしましょう。
子どもの水難事故を防ぐためには、子どもを一人で遊ばせないことです。必ず保護者が付き添い、子どもから目を離さないようにしましょう。子どもはどのような行動を起こすかわかりません。離れた場所から見守るのではなく、側に付き添うようにしましょう。
水難事故で命を落とさないためには、水難事故に遭った時のことを考えた準備をすることも求められます。釣りや川遊びをする時は、ライフジャケットを着用するようにしましょう。ライフジャケットは自分に合ったものを着用する必要があります。購入する時は必ず試着し、子どもには子ども用のライフジャケットを準備・着用させましょう。
山岳遭難
ゴールデンウィークは山岳遭難が起こりやすい時期でもあります。政府広報オンラインは、山岳遭難は「知識・経験・体力の不足」によって起こるとし、注意喚起を行っています。登山をする時は軽い気持ちで行うのではなく、「無理のない登山計画を事前に立てておく」「登山に適した服装・装備を準備する」「天候の情報に気を配る」「通信手段を確保する」といった事前の準備をしっかりと行い、体力に自信が無い時は山に入ること自体を止めましょう。
山岳遭難はハイキングや山菜取りでも起こり得ます。ハイキングや山菜取りは登山以上に軽い気持ちで出かけてしまいがちですが、遭難しないためにも上記にご紹介した準備を行うようにしましょう。
まとめ
・水難事故は魚とり・つり、水遊びといったアウトドアレジャーの最中に起こりやすい
・海や川に行く時は、危険な場所に近づかない
・事故防止のためにも、子どもから絶対に目を離さない
・水のレジャーをする時は、ライフジャケットを着用する
・登山、ハイキング、山菜取りに出かける時は山岳遭難予防を意識し、事前の準備を計画的に行う
参考サイト
◆政府広報オンライン:「水の事故、山の事故を防いで海、川、山を安全に楽しむために」
◆警察庁:「平成28年における水難の概要」