東日本大震災以降、災害に対する危機意識が高まっています。その一環として各家庭では、水や食料を備蓄する動きが高まっています。
水や食料は実際に口にするものですから、日頃から品質管理などを行い、いざという時に役立つようにしておくことが大切です。
今回は水や食料を備蓄する時の注意点についてご紹介します。
賞味期限をチェックする

災害に備えて水や食料を備蓄する時に、非常食を購入する方も多いでしょう。非常食は通常の食品と比較すると賞味期限が長く、長期間の保存に適しています。ところが賞味期限が長いことに安心していると、いざ必要となった時に賞味期限切れになっているかもしれません。
非常食を機能させるためには定期的な賞味期限チェックが必要です。期限切れのものは品質が劣化している可能性があるので、新しいものと交換するようにしましょう。
災害への危機意識を高めるためにも、非常食の賞味期限チェックは定期的に行うようにしましょう。賞味期限をメモし、日頃目にする場所に貼っておくのもオススメです。
食糧を買い置きし、賞味期限内の食料品が常にある状態を作る

非常食は災害時の強い味方であるものの値段が高く、大量に備蓄をすることをためらってしまうことがありますよね。
水や食料の備蓄は、スーパー等で購入できる食品でも対応することができます。災害時に食糧不足を起こさないためには非常食にこだわるだけでなく、日頃から食料を自宅に買い置きし、常に食料がある状態を作ることも重要です。
缶詰、レトルト食品、フリーズドライ食品、カップラーメン類、カロリー補給食品、ビスケットなどのお菓子類、ミネラルウォーターなどは賞味期限が比較的長く、買い置きに適しています。ただしこうした食品は非常食よりは賞味期限が短いため、一か月に一度のペースで賞味期限確認を行い、期限が迫ってきている食品は新しいものと交換し、古いものは期限内に食べてしまいましょう。
賞味期限内の食料品を買い置きしておく習慣は、家庭以外の場所でも取り入れるべきです。
職場の机やロッカーにお菓子やレトルト食品を買い置きし、一か月ごとに新しいものと入れ替えましょう。バッグに入れて持ち歩いている食品は、温度変化などの影響で品質が劣化しやすいです。定期的に入れ替えて、いつでも食べられる状態にしておきましょう。
開封済みの食品は備蓄しない
開封済みの食品を長期間保存すると、品質が劣化します。それだけでなくカビが生えたり虫がわいたりすることもあり、とても不衛生です。品質が劣化した食品や不衛生な食品を食べると、体調不良やアレルギー症状を引き起こす原因となります。
水や食料を備蓄する時は未開封のものを備蓄しましょう。備蓄前にパッケージなどに傷や穴がないかどうかを確認することも忘れないでください。
保管環境について考えよう
水や食料は温度や湿度、直射日光の有無によって品質が劣化したり、劣化速度が速まったりします。備蓄をする時は直射日光が当たる場所、高温高湿の場所をなるべく避けるようにしましょう。
だからといって、いざという時に取り出しができない場所に保管するのはNGです。倒壊や浸水の危険がある場所を避け、手が届く場所に保管することが大事です。
まとめ
・賞味期限の確認を定期的に行う
・水や食糧を買い置きし、賞味期限内のものが常に家にあるようにする
・開封済みのものは備蓄しない
・品質が劣化しやすい場所に保管しない