備蓄している、おかゆや乾パンなどの非情食品を試食したことはありますか?普段食べ慣れていないものを非常時にいきなり口にすることは、実はとても危険な行為です。冬休み、ご家族が揃った時間を利用して、備蓄食品の見直しや試食を行うすすめについてまとめます。
その備蓄食品、食べたことありますか?
とりあえず備えておけば安心!という気持ちから、長期保存のきくおかゆや乾パンなどをとりあえず備蓄している…そんなお宅も多いのではないでしょうか?
しかし、いざ、災害が発生し、備蓄食料の出番となった時…
初めて食べるその味は果たして…??
味や食感が好みであればほっと安心できますが、そうでない場合、大変にストレスのかかる事態になりかねません。
備蓄している非常食は、必ず一度試食をしましょう。
通常は温めて食べるカレーやおかゆなどは、非常時には温めることもできないこともありますので、「冷たいまま」食べてみることもお勧めです。
また、非常食の代表格となった「アルファ米」は、お湯や水で戻していただくものですが、お湯で15分程度、水で60分程度の時間を要します。このような調理過程も経験しておくと安心ですね。
さらに、災害発生から時間がたつにつれて、食べたいものが変化するということも考慮に入れておきましょう。お米やカップラーメン、ビスケットなどの「おなかを満たす」炭水化物系ばかりが備蓄食料として備えられることが多いですが、災害時はストレスを和らげるための「甘いもの」やご自分の好きなものがあると役立ちます。
また、野菜不足にもなりやすいので、野菜がたっぷり入ったスープや野菜ジュースなどもあると良いでしょう。野菜ジュースなどは特に好みの差が激しいので、必ず試食をして、ご自分の舌にあったものを備えることも大切です。
備えればいい備蓄食品から、おいしい備蓄食品へ
近年は、備蓄食料も目覚ましい進歩を遂げています。
近年話題の缶詰のパンは、長期保存がきく(メーカーによりますが3年~5年程度)うえに、いつ食べても「ふんわりとしておいしい」と評判です。
先ほどご紹介した「アルファ米」も様々な味がラインナップされており、食感もモチモチとしてとても非常食とは思えない美味しさと言われています。
このように、様々なメーカーによる多彩な工夫により、非常食は味気ないというイメージが大きく変化しています。また、高齢者や子供向けの非常食も広くラインナップされていますので、家族構成に合わせた備蓄もできる環境になってきています。
ぜひ、ご家族皆さんで好みの非常食を見つけ、楽しみながら備える工夫をしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
・災害が起こる前に、非常食の試食をして、好みの味のものをそろえましょう
・災害発生から時間がたつにつれて食べたいものが変化することを知り、バリエーションを考えて備蓄しておきましょう
・様々なメーカーの非常食が市販されているので、家族構成や好みに合ったものを楽しみながらそろえましょう
参考サイト
◆NHK・そなえる防災:「災害食の選び方~ポイントとコツ~」
◆みんなのBCP「2016年で一番美味しい非常食が決定!第一回「日本災害食大賞」レポート【防災EXPO2016】」