近年、日本は未曽有の自然災害が多発しています。
特に2011年の東日本大震災、そして今年の4月に起きた熊本地震などの巨大地震で多くの方が被災してしまいました。
今後発生する可能性が高い「首都直下型地震」や「南海トラフ地震」の被害を想定しながら、私たちは自然災害への対策を考えていく必要があります。
『別に地震が起きても消防団の人や地域の人が助けてくれるよ!』という考えは甘すぎますよね。
自分の身は自分で守り、そして被害を拡大しないためにも、事前の防災・減災準備が重要なのではないでしょうか。
スムーズな避難のために
災害に対する意識を高め、災害弱者への気配りを
ご存知の通り、巨大地震はいつどこでどのくらいの規模で起こるのか、想定することが難しいです。
なので『自分は大丈夫』『誰かが守ってくれる』と考えられている方は、まだまだ地震災害への対策が十分ではないことが分かります。
特に『災害に対する意識を高めること』や『災害弱者への気配りをすること』は、地震だけではなく大雨や台風などほかの自然災害でも必要ではないでしょうか?
こういった防災・減災に対する心構え・意識がなければ、もし突然大きな地震が発生して避難をしようとしても、避難場所・避難経路の確認が不十分であったり、室内の家具が安全に配置されていなかったことが原因となり大きな家具の下敷きになり怪我をしてしまったりして、その場から移動することができなくなってしまうというような懸念があります。
そして高齢者や子供などのいわゆる「災害弱者(=災害時要援護者)」は迅速に避難することがもともと困難であるため、周りの対応が遅れてしまうと深刻な被害を招く場合があります。
防災、そして減災に努めるためには、地震などの自然災害が発生する前、そして発生後の対策・対応が重要になります。
スムーズな避難のためにも、いまから準備を怠らないようにしましょう。
地震災害で減災するために
発生の事前にやっておくべきこと!
まず地震災害に対する意識を高めることから始めましょう。
家の中や地域の避難場所の把握は必要不可欠です。
もし突然地震が起こった場合、どの部屋に逃げるのか、地域のどの公民館、どの体育館に避難するのかを家庭内で決めておくことが必要です。
事前に避難場所を把握しておけば、たとえ家族と離れ一人になってしまっても、慌てず慎重に行動することができますよね。
また高齢者や子供など「災害時要支援者」の避難に対しては、より慎重な準備が必要です。
避難経路には大きなものを置かないようにしましょう。
なるべく家で一人きりにしないということも重要です。
地域にひとり暮らしをしている「災害時要支援者」の方がいるか、その方を支援する体制は整っているかなど、しっかりと確認しておくことが大切ですよね。
そのためには地域の交流が重要です。
定期的にひとり暮らしの方の家(特に高齢者)に訪問し、ある程度の情報を得ておくのもよいことです。
そうすれば、地震などの自然災害が発生したときにすぐに駆けつけることができますし、日々の安否確認という点においても高齢者の方々が安心して暮らしていくことができます。
地震災害の多い日本では、日々地震に対する防災や減災への意識を高めることは必要不可欠です。
多くの人が防災への意識をしっかり持てば、地域全体、そして日本全体が災害に対して強くなるのではないでしょうか。
ぜひ防災意識を高め、気配りをかかさないように気を付けてみてください。
まとめ
- 今後首都直下型地震や南海トラフ地震などの巨大地震の可能性も高くなってきていて、防災や減災への対策が求められている。
- 減災のために、地域の災害弱者(災害時要支援者)への気配りを。
- 災害に対して多くの人が日ごろから意識するようになれば、自分自身だけではなく、地域、そして日本全体が災害に対して強くなる。