年末年始は、空き巣や忍び込みなどの犯罪が増える時期です。金品や大切なものが盗まれたら困りますし、家の中に侵入してきた犯人と鉢合わせしてしまった場合、危害を加えられるリスクもあります。また、侵入被害に遭うと、「また狙われるかもしれない」「命を狙われたらどうしよう」という恐怖感や不安感を負うこともあります。
安心して生活するためにも、自宅の防犯対策はしっかり行いたいですね。そこで今回は、家の周辺にある死角になりやすい場所や狙われやすい場所について考えてみました。
家の周囲の死角を無くすメリット
人は悪いことをするときに、「誰かに見られたくない」「つかまりたくない」という心理が働きます。死角が多い家は犯罪を働いても気づかれる危険性が少ないことから、犯罪のターゲットにされる危険性が高いと言えるでしょう。犯罪のターゲットにされるリスクを軽減させるためには、家の周囲の死角をできる限り少なくし、犯人に「狙いにくい」と思わせることが大切なのです。
戸建て住宅の死角と対策
塀や壁で囲まれている家は、侵入するのに手間がかかることから、狙われにくいイメージがありますよね。ところが、一度侵入してしまえば壁や塀が周囲の視線を遮断し、死角が生まれてしまいます。
庭木が茂っている場合や、家の周囲に物を置いている場合も注意が必要です。庭木や物がたくさんあると、不審者が隠れることができる死角が生まれます。また、不審者は死角の多い家を狙う傾向にあるため、犯罪のターゲットにされるデメリットも生じます。
戸建て住宅の死角になる場所には、センサーライトを設置しましょう。犯人はライトなどで照らされると人の目があると思い、逃げていくことがあります。また、外でライトが光ることにより、不審者の侵入にいち早く気づくこともできます。ソーラータイプや乾電池式のものを利用すると、電源がない場所にも設置することができます。他にも、窓を二重鍵にする・不審者の侵入を知らせる防犯ブザーを設置するなどの対策が効果的です。
また、庭木は定期的に剪定・伐採し、死角を少なくするようにしてください。家の周囲にある物は速やかに片付け、その後置かないようにすることも大事です。
共同住宅の死角と対策
共同住宅を狙った侵入盗被害は、ベランダから侵入されるケースが多いです。物がたくさん置いてあるベランダは死角が生まれやすく、不審者に隠れる場所・人目につかずに犯罪を行う機会を与えてしまいます。日頃からきちんと片付け、ターゲットにされにくい環境を作るように意識しましょう。洗濯物なども死角になることがあるので、いつまでも干しておくのではなく、早めに取り込むようにしましょう。
塀の高いベランダはプライバシー性が確保される一方、周囲の家から見えにくくなり、死角が生まれやすくなります。センサーライト、二重鍵、防犯ブザーなどを設置し、防犯対策を行いましょう。
オートロック付物件、管理人が常駐している物件、防犯カメラが設置してある物件は、これらの設備がない物件と比較すると、安全性が高いと考えられています。しかしながら、人目につきにくい場所(自転車置き場、非常階段、物件を囲む塀など)や、防犯カメラに映らない場所や角度を狙い、侵入されるケースもあります。オートロックがあるからといって油断することなく、玄関の鍵や窓の鍵はきちんとかけ、二重鍵の設置などその他の防犯対策も取り入れましょう。
まとめ
・死角が多い家は狙われやすくなる
・塀や壁は死角を生み出す
・多い茂った庭木や、家の周囲に物を置く行為も死角を生み出す
・共同住宅ではベランダに死角が生じやすい
・センサーライト、二重鍵、侵入を知らせる防犯ブザーなどを使った防犯対策をしよう