前回の「警察庁公認の防犯アプリって何だろう? 防犯アプリを調べてみました」では、警視庁が出している防犯アプリについてとりあげました。
しかしこのようなサービスを打ち出しているのは、警視庁ばかりではありません。
今回は、警視庁以外が打ち出しているものについて見ていきましょう。
警視庁だけじゃない! 県警が提供するものもある
警視庁だけでなく、各県警でも防犯アプリをリリースしているところがあります。
たとえば、福岡県警では、「みまもっち」という名称で、防犯アプリをリリースしています。
この機能は、警視庁のものとよく似ています。情報マップで警察署までのルートを表示したり、公式ツイッターと連動していたり、防犯ブザーの機能がついていたりするなど、内容的にはほぼかぶっています。これは当たり前と言えばごく当たり前のことですね。
「今いるところの近くで起こった事件の情報」がプッシュ通知で届いたり、相談窓口の案内があったりと、より細やかに、そしてより身近に、防犯意識を高められるようになっています。
また、この「みまもっち」の場合、「自分が事件の目撃者となった」というときにも、ワンタッチですぐに知らせることができるようになっているなど、細かなところによく気を配って作られています。
民間のものもたくさんある! どれを使う?
このような「防犯アプリ」は、実は公的機関だけでなく、さまざまなところが出しています。
たとえば、「チョットデキル」が出している「Don’t Worry」。これはかなり特徴的なアプリで、痴漢被害に特化したものと言えます。
BluetoothをオンにしてSOSボタンを押すことで、周囲の人の端末にそのSOSが届きます。
この端末の発信者がだれかということはわかりませんから、必ずしも「その発信者」を突き止めることができるわけではありません。
また、SOSを発信したからと言って、他の人が必ず助けてくれるわけではないでしょう。
しかしながら、周りに異変を知らせることができれば、少なくとも周りはざわつきます。その状態で痴漢を続けられる人はそう多くありませんし、場合によってはその犯罪者を捕まえることもできるかもしれません。
これ以外にも、防犯アプリは数多く出されています。ソフトバンクが開発したものでは、ライトやブザーを発することができますし、マップ機能もついています。
いざというときには大声で助けを求めることが有用ですが、なかなか声は出にくいもの。これをフォローするために、「助けて!」と叫んでくれるアプリも出ています。
まとめ
・福岡県警などでも、防犯アプリをリリースしている
・ほかの端末にSOSを出せる機能のあるものもある
・ライトやブザーで安全を守るタイプもある
参考サイト
◆福岡県警察「「みまもっち」の世界へようこそ。」
◆日本経済新聞「女性・子供守れ、福岡県警が防犯アプリ ブザーや情報通知」