私たちは、家の防犯を考えるとき、ついつい「鍵」に焦点を当ててしまいがちです。
もちろんこれについて考えるのもとても大切なのですが、泥棒は必ずしも「鍵を突破して」入ってくるわけではありません。
窓をたたき割って入ってくることもあるのです。
このような犯罪者に対して極めて有用に働くのが、「防犯フィルム」という存在です。
防犯フィルムってそもそもどんなもの?
そもそも「防犯フィルム」とはどのようなものなのでしょうか。
まずはこれについて解説していきましょう。
防犯フィルムとは、ポリエステルなどを使って厚みを持たせたシートのことを言います。何層にも重ねられたポリエステルで構成されているもので、これを窓に貼ることにより、窓を割れにくくすることができます。
これを使うことにより、たとえ窓本体が割られてしまったとしても、侵入を防ぐことが可能になります。ガラスを割り、そこから手を突っ込んで鍵をあけようとした場合、防犯フィルムによって時間を稼ぐことができるようになるのです。
多くの空き巣は、「侵入に5分以上時間がかかると、入ることを諦める」としています。
このため、時間を稼げる防犯フィルムは、防犯対策として極めて有用なのです。
現在は、「紫外線カットにも役立つ」とされているものもありますから、積極的に利用したいものです。
使い方について
防犯フィルムの実践的な使い方についてみていきましょう。
実は、この名称をつけているものでも、実際には「ただの飛散防止フィルム程度の力しかない」というものもあります。そのため、CPマーク(防犯性能がしっかりあるものにつけることのできるマーク)のついたものを選ぶのが第一です。
また、「自分の窓につけられるかどうか」を考えることも必要です。飾り窓のようになっている窓はもとより、スリガラスであってもつけられないタイプもあります。このため、「自分の家の窓に、このフィルムはとりつけられるかどうか」は確認しなければなりません。
また全面に張り付ける必要がありますので、とりつける方法を必ず確認してください。加えて、貼り付けてからしばらく(30日程度)するまでは、本来の強度が得られないとも言われているので、この点にも留意したいものです。
まとめ
・防犯フィルムは窓の防犯性を高め、侵入を防ぐことに役立つ
・自宅の窓に取り付けられるものかどうかを確認する必要がある
・「飛散防止」と「防犯」の違いに注意
・使用手順を守ってつける必要がある
参考サイト
◆トップマイスター防犯ガラスと防犯フィルム、その効果と有効性
◆SAFETYJAPAN「第3回防犯フィルム」
◆ライブドアニュース「空き巣犯が「あ、この家ダメだな」と諦めるまでにかかる時間は」