「家の塀」は、非常に重要です。防犯性を高めることにも役に立ちますし、万が一何かの災害が起きた時にもその災害を食い止める役目を担ってくれます。
ただ、一口に「塀」と言っても、その素材はさまざま。
ここでは、防犯対策の一環として、外壁の素材について見ていきましょう。
コンクリートとアルミ、丈夫な2つを考える
コンクリート製の塀
「防犯用の外壁」と聞いて、真っ先に思い浮かぶのがコンクリートなのではないでしょうか。
コンクリートは硬く、丈夫で、容易には破壊できません。防火性が高いものも多く、防災の意味でも非常に役立ちます。
しかしコンクリートは、可視性がほとんどありません。そのため、いったん中に入られてしまうと、コンクリートの塀が目隠しになってしまい、泥棒の姿を覆い隠してしまいます。
「入られにくい、しかし入られたら被害が大きくなる可能性がある」というのが、コンクリートの特徴だと言えるでしょう。
アルミ製の塀
アルミでできたものは、多くの場合「柵」というかたちで配置されます。そのため、ある程度可視性があり、それなりに固いのが特徴です。デザインがシンプルになりやすいため、アルミで塀を作りたいと考える人でデザイン性を重んじる人は、選ぶのにちょっと苦戦してしまうかもしれません。
植物性の塀、その特徴と防犯性を考える
一方、日本に昔からある「植物性の塀」もまた、とても魅力的なものです。
竹を組んだもの、木製の柵はデザイン性が高く、自分で防犯対策をしたいという人にもうってつけです。可視性の高いかたちをつくることもできるため、自由度も高いと言えるでしょう。
ただ一方で、自然の植物を使った柵の場合、土に接している面がいつの間にか腐ってしまってもろくなってしまうこともあります。もっとも大きな問題は、この「腐っていること」「もろくなっていること」を家主が気付かず、泥棒に破壊されて初めて気付くこともある、という事実です。
生垣などは、破壊すること自体は容易です。そのため、明確な意図を持って「泥棒に入ってやろう」と考える人間に弱いのですが、生垣はほかとは違う大きなメリットもあります。
それが、「破壊すれば、ほぼ確実に痕跡が残る」ということです。
生垣を破って入ってくるにしろ、生垣の一部を切りとるにしろ、そこには泥棒の痕跡が色濃く残ります。そのため、「ばれること」を恐れる泥棒に対しては、非常に高い防犯性を持ってます。
まとめ
・コンクリートは入られたら弱いが、丈夫で固い
・アルミはデザイン性が乏しいが、はん用性が高い
・植物性は腐食が怖いが、デザイン性が高く、自分で作れる
・生垣は破壊されやすいが、痕跡が残るため、ばれることを恐れる泥棒に対して効果的