「防犯カメラ(ビデオ)」は、現在いろいろなところで目にするようになりました。
これは、「家を守る」という意味では役に立つのでしょうか?
実のところ、「捕まってもよい」と考える人間には無力である
実のところ、防犯カメラ(ビデオ)は、「捕まっても構わない」「顔が見えても構わない」という人間にとっては無力な存在であると言えます。
通り魔事件でもわかりましたが、このように明確で、かつ自暴自棄気味になっている人間にとっては、できることは何もないのです。
塀のように物理的に侵入者の侵入を防ぐことはできず、また2重ロックのように家の中に入りにくくすることはできません。強化ガラスのように侵入までの時間を稼いで通報のための時間を確保する、ということもできません。
しかし、防犯カメラ(ビデオ)が無力かというとそうではありません。
抑止力と、逮捕に繋がる
しかし、「捕まってもよい」と考えている人間以外に対しては、防犯カメラ(ビデオ)は有用に働きます。
「防犯カメラ(ビデオ)があるから侵入をやめよう」と考える不審者もいます。その意味では、抑止力としての効果があるのです。
これは、日本においては極めて有用です。新宿において、50台の防犯カメラ(ビデオ)がつけられた後、たった1年で、10パーセントほども犯罪率が下がったという統計があります。特に、とりつけられている位置から50メートル以内の場所は防犯効率がよく、20パーセント程度も下がると考えられています。
また、現在は安価で買えるダミーも出ており、これも不審者に対して威圧と抑制力をもって働きかけることができます。
万が一泥棒や強盗にあったとしても、防犯カメラ(ビデオ)の映像によって犯人は捕まりやすくなります。誤認逮捕の話もありますが、防犯カメラ(ビデオ)の映像が決め手となって強盗が捕まることも頻繁にある、というのは紛れもない事実です。
ただ、このような「逮捕の手助け」となるのは、もちろん「本物」だけです。ダミーのものでは意味がありません。
まとめ
・防犯カメラ(ビデオ)は、「捕まっても構わない」という人間には無力
・取り付けることによって、犯罪発生率を10~20パーセント程度下げられる
・たとえ入られても、犯人逮捕に役立つ
・ダミーカメラも抑止力はある。しかし犯人逮捕には役立たない。