防犯カメラは犯罪の抑止力として、そして何よりも犯罪が起きた時の犯人逮捕のために役立つものです。
ただこの「防犯カメラ」が狙っているのは犯罪者だけではありません。
自分が「撮られる側」になることもあるのです。
防犯カメラの持つもう一つの意味について見ていきます。
おしゃべり、悪い勤務態度はカメラでも確認できる
「防犯カメラ」は、犯罪の抑止力になったり、犯人逮捕のために使われたりするものです。
しかしこの防犯カメラが役に立つのは、このような犯罪がらみの話だけではありません。
レジ前のものや社内にあるものは、「犯罪を防ぐためのカメラ」であるのと同時に、「社員を見るためのカメラ」でもあります。
つまり、「上司がいないからおしゃべりをしてしまおう」「だれも見ていないから仕事をさぼってしまおう」などとした場合、このカメラにしっかりと記録されてしまうわけです。もちろん、「だれも見ていないから、これを持って行ってしまおう」というような犯罪行為も見られています。実際、飲食店で、そこに備蓄されていた調味料などを持って行ったとして問題になったケースもあります。
カメラで撮ったものは証拠になる?
ただ、このようなカメラで撮ったものは、「内緒で監視されていたのではないか」という問題が出てきます。たしかに社員を監視するために、社員に何も告げずに、また分かりにくいかたちで監視カメラを設置した場合は、問題になるケースがあります。
しかし、たとえばコンビニエンスストアや飲食店に防犯カメラがあるのは当たり前のことです。このため、これは当然そこで働く社員が全員知っているものと思われます。防犯カメラで撮った画像を理由に勤務態度を追求された場合、それに対して抗弁することは難しいでしょう。
アルバイトのときとは異なり「新入社員」として入った場合は、「辞めたら終わり」というわけにはなかなかいきません。
「常に自分は見られているのだ」という感覚で仕事に臨むことが大切です。
まとめ
・防犯カメラが見ているのは、犯罪の瞬間だけではない
・飲食店などにはこのカメラがあるのが当たり前であるため、「内緒で社員を撮っていた」という「監視カメラ」とは意味合いが異なる
・防犯カメラで撮った画像を元に、勤務態度の悪さを指摘されても、それに対して抗弁することは極めて難しい
・アルバイトの時以上に身を正す事が大切