小学校低学年にとって、「登下校時」は、ある意味では魔の時間帯です。
・不審者などによる犯罪行為
・交通事故
の脅威が、この時間帯によく見られるからです。
登下校時のときには一人にならない
不審者対策としてもっとも効果的なのは、「とにかく一人でいる時間を少なくすること」です。
小学校低学年の児童であっても、2人以上でいる場合は不審者もなかなか近寄りがたいものです。そのため、極力一人にならないようにするのが一番です。
もちろん、「仲のよい友だちと同じマンションに住んでいる(つまり登下校時、完全にずっと一緒)」というようなことは極めて珍しいでしょう。そのため、どうしても1人になることはあると思われます。その場合は、保護者がその地点まで迎えに行くなどの方法をとるのもよいでしょう。
どうしても1人で帰らなければならないときは、寄り道をせずに帰ってくるように教えます。また、防犯ブザーを持たせ、いつでも鳴らせる位置に持つように教えましょう。
「怪しい人についていってはいけない」と教えるのではなく、「基本的には大人に誘われたり頼まれ事をしたりしても引き受けない」と教えるようにします。
交通事故は登下校時に集中している
もう1つ気を付けたいのが、「登下校時」です。
小学校の低学年が事故にあう時間帯のうちの3割程度が、「登下校時」です。飛び出しや横断歩道を使わないで横断していた場合に交通事故に遭う可能性が高いのです。
交通事故は、子どもの生命だけでなく、飛び出しや横断歩道以外での横断に対応しきれなかった運転手の人生をも危険にさらします。このため、交通事故を起こさないようにしっかりと教育する必要があります。
「走らない」「焦らない」「周りをしっかり見ること」を、何度も言い聞かせましょう。特に男児の場合は女児に比べて交通事故に遭いやすい傾向にあるので、折を見て指導をしていく必要があります。また、親は子どもにとってもっとも身近なお手本です。保護者も日常の生活から、「横断歩道のあるところで道を渡ること」「車が来ていなくても信号をきちんと守ること」を徹底しましょう。
まとめ
・登下校時は、交通事故や不審者との遭遇が多くなる時間帯
・登下校時はできるだけ一人にならないようにする。必要に応じて親が迎えにいく
・交通事故が起こる時間帯のうちの3割程度は登下校時
・飛び出しや横断歩道を使わない横断は、交通事故のリスクを上げる
・しっかり教え込むとともに、保護者が規範となることも重要
参考サイト
◆イタルダ:「子供の交通事故」
◆セコム:「子どもの安全ブログ」