日々防犯関連機器の技術が進歩して、日本でも防犯カメラを用いたホームセキュリティーが街中を歩くと多くみられる様になってきました。
工場などの広い敷地を持つ企業から個人宅に至るまで防犯対策を行う事は必須の課題となっています。
しかし、防犯カメラだけでは撮影は出来ていても不審者が入った瞬間を捉えるのはなかなか難しい問題です。
今回は、不法侵入者の位置を特定しシャットアウトするファイバーセキュリティーシステムの効果をご紹介します。
従来型侵入者対策の問題点
誤認による誤った通報だけでなく、探知を行わない事も
防犯カメラの「動体検知システム」や「赤外線センサー」を用いた防犯システムが存在しますが、いずれの侵入者対策にも一長一短があります。
防犯カメラの「動体検知システム」は、動いている物が特定の範囲に侵入した際に通知してくれる仕組みですが、落ち葉や猫などにも反応してしまい「屋外での利用には向かない」という欠点があります。逆に、作動する範囲を狭めすぎてしまい、敷地内に不審者が入っても通知しないという事も起こります。
屋内であれば的確に作動してくれるのですが、屋外で用いる事が難しくなるためにセキュリティの幅を狭めてしまいます。
赤外線センサーの場合はセンサーを遮る物すべてに反応しますが、高さを調整すれば屋外でも誤報を限りなく減らす事が可能です。
しかし、センサーごとに電源が必要となり、機器も高価となってしまう為、取り付ける範囲を重要な場所だけに絞る必要があります。
広い敷地をカバーするとなると曲がり角にも対応する必要があるので、手間が掛かってしまう事が欠点です。
ファイバーセキュリティーシステムの場合
電源1つで全周をカバー
株式会社ネエチアが制作しているファイバーセキュリティーシステムは外周警戒を行うシステムとして非常にユニークな能力を持っています。
光ファイバーを内蔵したケーブルを外周のフェンスなどに取り付ける事でケーブルに触れたり、フェンスに触れる事で起こる振動を感知して通報してくれます。
防犯カメラと組み合わせる事で該当するポイントの映像を受信する事も可能です。
大きく分けて3つのタイプがあり、一番簡単に取り付けられるSecure Point(セキュリティーポイント)でも最長500mを警戒する事が出来ます。(但し、このタイプは何処でセンサーが反応しているかまでは表示されません)
最長の範囲を監視出来るSecure Fence(セキュリティーフェンス)の場合は最長40km(環状なら80km)の範囲をカバーでき、触れた場所を25m以内の精度で特定できます。
より高性能なAURA(アウーラ)というモデルなら、最長40kmの範囲を監視すると共に誤差10m以内で察知します。しかも、AURAの場合は地中埋設して接近する人や車の振動を検知する事も出来るので、フェンス等が無い場所への設置も可能となります。
共通したメリットとして、電源が1か所でもあれば全ての範囲をカバーできるという特徴があります。
その為、工事もフェンスや塀に付けるだけであれば簡単に済ませてしまう事が出来るのです。曲がり角に沿って取り付ける事が出来るので、対応出来る幅が広がります。
動体センサーと違い余計な物には反応しない為、探知率95%以上を誇ると同時に誤報率を3%以下に抑える事に成功しています。
これまでの防犯システムで誤報に悩んでいた方は一度検討してみると良いかもしれませんね。
屋外に於ける不法侵入者の対策は個人としても企業でもしっかり行う必要があります。
より効果的なシステムを取り入れて、対策を考えていきましょう。
まとめ
・防犯カメラの動体検知システムは誤報の問題があった
・赤外線センサーは電源が多数必要で、コストも掛かりがちだった
・ファイバーセキュリティーシステムは電源を1か所に抑えつつ全周の警戒が出来る