「自転車の盗難」はれっきとした犯罪の一つです。しかし軽い気持ちで、この「自転車の盗難」を行う人間が後を絶ちません。そのため、国側でもさまざまな対策を講じています。
そのうちの一つが、「自転車の防犯登録」です。
自転車の防犯登録とは何か
自転車の防犯登録は、平成6年6月より施行された制度です。「自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律」で定められたものです。1台につき500円~600円かかりますが、盗難に遭った場合に効果を発揮します。
この「自転車の防犯登録」ですが、これは任意ではなく義務です。しかしながら、行わなかったことに対する罰則規定はないため、実際には防犯登録をしていない自転車も町中にはあります。
防犯登録を新規に登録する場合は、自転車を販売している店舗で行うことになります。これを行うと、その自転車にはそれぞれ、個別の防犯登録ナンバーが与えられます。この防犯登録ナンバーを記したシールを自転車に張り付けることになります。
防犯登録が役立つとき
この「防犯登録」は、自転車が盗まれたときに役立ちます。
自転車が盗まれた時は、最寄りの警察署に被害届を出すことになります。
どこかで盗まれた自転車が見つかった場合、それがたしかにあなたのものであることが立証され、手元に自転車が戻ってくることになります。
「どうせ乗り捨てられたら、見つかりっこないだろう」とあきらめる人もいるかもしれません。しかし現在は警察もこの「自転車の窃盗」の摘発に力を入れており、少なくない確率で戻ってくるとも言われています。また、防犯登録をしてそのシールを貼っておくことが抑止力に繋がる、という見方もあります。
ちなみに、「自分の乗っている自転車の防犯登録番号が分からなくなってしまった」という場合は、その自転車を購入した店舗に尋ねればわかるはずです。
なお、これはあくまで「盗難を防ぐこと」を目的とした制度です。
そのため、「ずっとウチの家の駐車場に放置されている自転車がある。防犯登録番号を元にして、所有者を割り出してほしい」というようなことはできないので注意してください。
まとめ
・自転車の防犯登録は義務であり、500円~600円程度かかる。ただし、加入していなくても罰則はない
・自転車が盗まれた時に被害届をだせば、自転車は見つかった時に手元に帰ってくる
・防犯登録を行うこと自体が抑止力になるという見方もある
・番号が分からなくなったら、買ったお店に問い合わせを