関東大震災は東京や神奈川を中心に、死者10万人余の被害を出した地震です。日本は世界有数の地震発生国であり、今後も首都直下型地震や南海トラフ地震など関東大震災に匹敵する大規模地震の発生が懸念されています。
関東大震災レベルの地震が起こった時のために、日頃からどんなことを準備しておけばよいのでしょうか。万が一の時のことを考えて、地震への備えを見直してみませんか?
飲料水・食糧を備蓄する
大規模地震が起こると、ライフラインや物流が高確率で停止します。ライフラインや物流が停止した時に備えて、日頃から「長期保存できる食料」「調理不要の食糧」「飲料水」を備蓄しておきましょう。
食糧や飲料水の備蓄は、最低3日は必要です。1週間分程度備えておくと、さらに安心です。
飲料水は一人当たり1日3リットルを目安に備蓄してください。食料はアルファ化米・乾パン・ビスケット・クラッカー・チョコレート・缶詰などを備蓄しておきましょう。
防災グッズを準備する
大規模地震に備えるためには、防災グッズの準備も必須です。食料や飲料水に加え、懐中電灯・充電池・携帯ラジオ・衛生用品・着替え・防寒用品などの防災グッズを準備し、いつでも持ち出せるようにしておきましょう。
地震はいつ発生するかわかりません。外出先で被災する可能性も十分に考えられます。簡易食糧・携帯電話の充電池・簡易ライトなど持ち運びの負担とならない防災グッズは、常に持ち歩くようにしましょう。会社など長時間過ごす場所に防災グッズを準備しておくのもおすすめです。
関東大震災では持ち出した荷物に火が燃え移り、火災被害が拡大しました。大量の荷物は、避難や避難生活の妨げにもなるでしょう。こうした教訓を生かし、避難をする時は防災グッズや最低限の貴重品のみを持ち出すようにしましょう。
室内のリスク軽減を考える
大規模地震では家具の転倒やガラスの飛散などの被害によって、怪我をしたり命を落としたりするリスクがあります。こうしたリスクを軽減させるためにも、大型の家具は必ず固定しましょう。窓や大型家具のガラス面には、ガラス飛び散り防止のための飛散防止フィルムを貼りましょう。
「高い所に物を置かない」「避難経路に物を置かない」「食器は割れにくいものを使用する」といった防災対策も効果的です。
消火の準備
関東大震災は火災によって甚大な被害が発生しました。大規模地震に備える時は火災の発生を想定し、消火の準備もしておきたいところです。消火器や消火スプレーを備えておきましょう。
冬場の暖房器具使用も火災発生の原因となりがちです。暖房器具を使用する時は転倒防止策を取るとともに、就寝中や長時間部屋を離れる時などの使用方法を見直すようにしましょう。
避難経路や手段を確認する
大規模地震が発生した時は、適切な避難を行うことが大事です。日頃から避難経路、避難場所、避難する時の手段などを確認しておくようにしましょう。
避難経路や避難場所は災害の種類によって変わることがあります。思い込みで行動するのではなく、必ずハザードマップなどを使って調べておきましょう。
まとめ
・飲料水や食料は3日~1週間分備える
・防災グッズを備える
・大型家具やガラスが転倒・飛散しないように対策を施す
・火災への備えも行う
・避難経路や避難場所を災害別に確認しておく