「防災用品として入れる飲料は、水だけで十分」と考えている人も多いのではないでしょうか。
たしかに水は生きるために必要なものですが、水以外にも入れておきたい飲料もあります。それについて解説していきます。
「好きな飲み物」は、ストレス解消にも役立つ
「水」は、人が生存するために絶対に欠かすことのできない飲料です。そのため、防災用品のなかには必ず水を入れておく必要があります。
人間が1日に必要としている水の量は、2リットル~3リットルです。これを3日分入れておくのが基本です。
ただ、水以外の飲料も入れておいた方が良いでしょう。
たとえば、麦茶や緑茶、ウーロン茶などのお茶類です。またこれに加えて、炭酸飲料やスポーツドリンク、フルーツジュースなどを入れておくこともおすすめします。
これらの飲み物は、「生きていくうえで必要不可欠なもの」ではありません。しかし避難所の生活というのは、非常にストレスがたまるものです。そのようなときに、上に代表される「好きな飲み物」を口に入れることで、気持ちが切り替えられたり、ほっとしたりすることもあるでしょう。ストレス解消方法を持っていることは、避難所での生活を円滑に進めるためのキーともなります。
お酒に関してはどう考える?
「お酒が好き」という人は多いものです。「お酒を飲むことだけでしかストレスを解消できない」となるとまた別の大きな問題を抱えることになりますが、お酒のもたらすリラックス効果は非常に大きいものです。
支援物資として送られてくる物のなかには、当然ながら、お酒などは一切含まれていません。そのためこれを飲みたければ、自分で用意することが必要です。
もちろん大瓶で持ち歩くことは難しいでしょうし、お酒を飲んで人に迷惑をかけることはあってはなりません。避難所では多くの人がお互いに気を使いあって生活をしているからです。
しかし小さな小瓶にお酒を入れておき、それを少しだけ楽しむ……というやり方であるのならば、大きな問題にはならないでしょう。
非常時の生活においては、「今までの『当たり前の生活』と違うこと」が大きなストレス源となります。
好きな飲み物を避難生活に取り入れることで、苦境を乗り切っていきましょう。
まとめ
・人は1日に2~3リットルの水を必要とする
・リラックスするために、ジュースやお酒も入れておくと良い
・ストレスを解消するための手段を確保しておくことは、苦境を乗り切るうえで非常に重要である
参考サイト
◆impressWatch「防災用品ショップに聞く、災害時に本当に必要な物とは?」
◆公益社団法人日本缶詰びん詰レトルト食品協会「おいしく、しっかり災害に備える!身近な防災食⑤(3月)」