日本は災害が多い国ですが、昔の人達はどうしていたのか気になりませんか?
災いだからと、あまり対策されていなかったというイメージを持つ人もいるかも知れませんね。
だからといって何もしないというのも考えられないですよね。
災害に対して何をしてきたのか、防災の歴史を調べてみました。
災害っていつからあるの?
日本の歴史を紐解くと、必ず災害に関する記録が出てきます。
一番古い記録では、飛鳥時代の白鳳地震(西暦684年)が日本書紀に出てきます。
こんな古い時代から地震の事が書かれている位、日本の災害の歴史は古いのです。
その回数も年を数える毎に増え続け、江戸時代の頃になると「ほぼ毎年起きているのでは?」と思ってしまうほど地震の記録が出てきます。
これに、台風や河川の氾濫、火山の噴火が加わるのですから、とんでもない量になりますよね。
しかも、記録にある災害の殆どは大災害と言える規模ばかりで、調べるほど怖くなります。
防災っていつ考えられたの?
日本でシッカリとした試みが行われたのは古墳時代(西暦300年頃)に「治水」という工事が行われる様になってからだと考えられます。
これは、田畑を作る為に氾濫が起こる河川を工事して農業をし易くしようという考えから始まったものでした。
それでも、氾濫が度々起こり、本格的に災害を防ぐという考えで治水が行われたのは、江戸時代に入ってからの様です。
その頃になると人が集まって暮らす様になり、火事の危険も増えてきたので、「火消し組」と言われる町の人が集まって消火を行う組織も出来始めました。
当初はお金も力もある武士が集まって今で言う消防署の役割をしていましたが、火事が多くなるにつれて町人が中心となってボランティアでする制度が加わったのです。
生活する場を自分達で守りましょうという事ですね。
明治時代に入ると西欧の技術も加わり、治水を中心として本格的に防災の研究が始まります。
関東大震災の影響もあり、専門機関での研究はかなり進んでいた様ですが、まだ一般の人々には身近な存在ではなかった様です。
専門家だけがやっていればいいという考えが多かったみたいですね。
それでも、先に書いた火消し組が自治体のお金で組織される消防組になっていき、戦争の影響もあって大きく育っていきます。
当時は警察の中にある組織だったようですが、戦後は消防団として独立して大きくなりました。
今では地域に密着して活躍する、頼れる存在です。
今、私達が言う防災に関して言われ始めたのは、戦後になってからでした。
戦中から戦後の復興期間にかけて地震や台風が立て続けに起こって、毎年1,000人ほどの犠牲者が出ている中で、防災に関する関心が高まり1962年には災害対策基本法が定められ、国を挙げて防災事業を行う様になりました。
この頃から、人々の間でも防災に対する関心が高まり、学校でも避難訓練が行われる様になっていきます。
そして、沢山の人が防災の大切さを経験する事で、今の防災意識にも繋がっていくのですね。
歴史という形で見てみると、ご先祖様は沢山苦労して今に繋がっていると感じられますね。
そして、これからも私達の努力が未来へと繋がっていくでしょう。
安心して暮らせる社会にしていきたいですね。
まとめ
・人間と災害の関わりは太古の昔からあった
・防災は、古墳時代頃から始まった