静岡県は非常に地震が多い県です。そのため、県をあげて地震対策をしています。実際に静岡に住み、その教育を受けていた人に取材をし、その具体的な教育内容についてまとめました。
なお、ここで紹介するのはあくまで静岡県のなかの一つの地区(浜松市浜北区)でのものであり、もちろんこれだけがすべてではありません。
ヘルメットをかぶっての集団登下校が標準装備
「ヘルメットをかぶっての登下校」というと、多くの人が、中学校の自転車通学を思い浮かべるのではないでしょうか。
しかし静岡県の場合は、小学校のころ、徒歩通学の場合もヘルメットをかぶって登下校をすることが基本となっている、というところがありました。
暑いし蒸れるし重いしでなかなか大変なように思えるのですが、これも地震が起きた時に頭を守れるようにするための対策なのだそうです。また、頻度には差があるものの。「集団登下校が基本だった」という声もあります。
ちなみにこれは浜松市の話ですが、かなり多くの地域でこの教育をしているようです。
いざ災害が起きたらどうするのか
「地震が起きた時にはどうすればよいのか」という教育は、いろいろな県でなされていると思われます。しかし静岡県の場合、「小学校を卒業して25年くらい経つが、今から考えても、とにかくマメにこの教育がなされていた」と語る人もいます。
また、特徴的なのが、「よく考えたら、災害時の貯水池の場所を小学生が把握していた。大人になってから県外に来たとき、『貯水池なんて知らない』という声が多かったことに驚いた」という意見です。
もしあなたが、静岡県以外の人であるのなら、「近所の貯水池」について思い浮かべてみてください。どこかぱっと思い浮かぶでしょうか? また、小学校くらいのお子さんがいるのなら、お子さんにも確認してみてください。おそらく、ほとんどの人が正確には答えられないのではないでしょうか。
また、静岡県では、生涯学習の一環として、「防災対策」を学ばせるというものがあります。学校教育を充実させることと同時に、このような啓蒙活動も行っているのです。
もちろん、ほかの件でもさまざまな地震対策は行われているでしょう。
しかし、「ヘルメットをかぶっての登下校」など、ほかの県にはあまり見られない対策を見るに、静岡県は、地震頻発地区であるのと同時に、その対策にも関心を寄せる県だと言えるのかもしれません。
まとめ
・静岡県ではヘルメットをかぶっての集団登下校がある
・教育が充実している
・災害時のときに備えて、貯水池などを把握している