東日本大震災や熊本地震の時、携帯電話やスマホで多くの情報を得ていたという方は多いでしょう。FacebookなどのSNSも情報収集にとても役に立ちました。そこで気になっていたのは、スマホの充電がなくなることです。大きな地震後は当然停電していますから、いつもの充電器は使えません。そんな時モバイル充電器を持っていた方は助かったのではないでしょうか。今回は、家電ライターの藤山哲人さんに、防災用に備蓄しておきたいスマホ用充電器の選び方についてお話を伺いました。
手回し式や乾電池式は大変
(以下藤山さんのお話です)手回し式は、一日中回していないといけないので、おすすめしません。また、乾電池式は。そんなに充電が持ちません。乾電池の種類にもよります。例えば100円均一の乾電池よりはニッケル水素電池の方が充電はできます。でも、東日本大震災の時は、秋葉原から乾電池が売り切れてなくなりました。エネループなどの充電用電池もなくなったのです。乾電池がないと充電できない乾電池式もまた大変だと思います。
今おすすめなのはソーラー充電器
私がおすすめするのは、ソーラー式充電器です。これは、太陽光で充電できる充電器です。今はソーラー式充電器の発電効率がとてもよくなっています。新しければ新しいほど発電効率が高いでしょう。ただ、太陽光が垂直に当たるよう台などで調整しなくてはなりません。真南に合わせていると、発電効率が下がります。また、くもりの日に関しては発電効率が下がります。雨の日には当然使えません。
また、バイオライトと言って火のエネルギーを電気エネルギーに変えるものも市販されています。こういったものがあるということは知っておいて損はないでしょう。
おすすめはソーラー充電器+モバイルバッテリー
モバイルバッテリーは、2万ミリアンペアぐらいの性能のものを3つぐらい買っておくとよいと思います。電気の復旧が3~4日かかるということを考えると、それぐらいが良いと思います。それにソーラー充電器を買い足しておくというのが、災害用の備蓄としてはおすすめです。また、車のシガーソケットから充電をとるものの場合は、2.1アンペア以上のものがおすすめです。
お話を伺って
(以下筆者)今回藤山哲人さんに伺ったお話で、電池式を準備しておこうかと思っていた私は考えが変わりました。ぜひ2万アンペア以上のモバイル充電器を3つ、そしてソーラー充電器もいざという時のために備えておきたいと思いました。今はソーラー充電器の発電効率がとてもよくなっているという話を聞き、これはいいと思ったので、ちょっと調べてみました。藤山さんのお話だと、新しければ新しいほど発電効率が良いということでしたので、アマゾンで「新着」と書かれているものを見てみたところ、価格は6000円台でした。この商品は折り畳み式になっていて、折り畳むと28.2cm×16cm×3.4cmという大きさ。広げると84cm×28.2cmになります。家に置いておく分、また持ち出し用リュックに入れるにも問題のない大きさです。
ソーラー式がおすすめなんて、ちょっと意外でした。また、モバイル充電器もどれを買ったらいいのか分かりませんでしたが、2万ミリアンペア以上のものという基準を伺うことができて良かったです。藤山哲人さん、お話をしていただき本当にありがとうございます。
まとめ
・災害時のスマホ充電は、手回し式は一日中回していなければいけなくて大変すぎる
・電池式は電池が大量にないと電気が復旧するまでの3~4日を乗り切れない。大きな地震後は乾電池が売り切れてなくなってしまうので要注意
・ソーラー充電器は、発電効率が良くなっている
・ソーラー充電器を買うなら、なるべく新しいものを
・モバイルバッテリーは2万ミリアンペア以上のものを3つそろえておくのがおすすめ
・ソーラー充電器プラスモバイルバッテリー3つ、というのが災害用備蓄にはおすすめ