地震や土砂災害などが相次ぐ中、災害に備えて防災グッズを準備する動きが高まっています。防災グッズはただ準備すればよいというものではなく、年齢・性別・生活スタイルなど様々な点を考慮することによって、避難生活での負担を軽減させることができます。
そこで今回は、赤ちゃんがいるご家庭が準備しておきたい防災グッズにスポットを当ててご紹介します。
赤ちゃん用の防災グッズを準備する意義
乳児を抱えている家庭は、日々の子育てが忙しくて防災グッズにまで意識が回らないことがあります。ですが、乳児だからこそ必要なものをきちんと準備していないと、災害が起こった際に不安や負担を感じることになるでしょう。
「乳児用の防災グッズは災害が起こった時に購入すればいい」と考えてしまいがちですが、災害時や緊急時は乳児用のものに限らず生活に必要なものを購入することができなくなります。また、乳児は非常食や防災グッズを大人と共有することが難しいことから、乳児用の防災グッズこそ積極的に準備をしておく必要があるのです。
災害が発生した場合、救援物資が届くまでに3日かかると言われています。乳児用の防災グッズを準備する時は、最低3日分準備するようにしましょう。
赤ちゃん用の防災グッズ9選
①紙おむつ
乳児がいる家庭にとっておむつは必需品です。いざという時のために、必ずおむつを準備しておきましょう。
家庭によっては布おむつを使用しているかもしれませんが、非常時は洗濯に使える水が不足するため、布おむつを洗濯することができなくなる場合があります。使い捨て可能な紙おむつを準備するようにしましょう。
②粉ミルク・乳児用飲料水・哺乳瓶
粉ミルクはミルクで育てている家庭はもちろんのこと、ストレスで母乳の出が悪くなることが考えられるため、母乳で育てている家庭も必須です。防災グッズとして準備する時は、スティックタイプがおすすめです。ミルクを飲ませるために使う哺乳瓶も準備してください。
粉ミルクを溶かすための飲料水も必要になりますが、大人用のミネラルウォーターはミネラル分が赤ちゃんの負担になる場合があります。可能ならば乳児でも飲むことができる乳児用の飲料水を準備するようにしましょう。
③レトルトの離乳食と乳児用スプーン
離乳食を開始している場合は、レトルトの離乳食を準備する必要があります。離乳食は赤ちゃんの月例や成長によって、形状や味が変化します。こまめに防災グッズの中身を入れ替えて、その時赤ちゃんにとってベストな離乳食を準備しましょう。
離乳食を食べさせる時に使う乳児用のスプーンなども忘れずに準備しましょう。
④抱っこひも
災害時はベビーカーを持ち出す余裕はありません。また、ベビーカーによる避難は危険が伴うことから、災害時は抱っこひもで避難することが推奨されています。
⑤お尻拭き
災害時は赤ちゃんの衛生面にも気を配る必要があります。使い慣れているお尻拭きを準備しておきましょう。
お尻拭きは大人が使用するウェットティッシュで代用可能ではあるものの、赤ちゃんの皮膚は大人よりもずっと弱いため、素材やアルコールが合わずかぶれることがあります。出来る限り赤ちゃん専用のお尻拭きを準備しておいてください。
⑥着替え
避難生活は洗濯をすることが難しいため、着替えも準備しましょう。着替えは一度準備したら終わりと考えるのではなく、防災グッズを定期的に見直し、子どもの月例や体格に合ったものと入れ替えるようにしましょう。
⑦おもちゃ
災害が起こった時、赤ちゃんも不安やストレスを感じています。赤ちゃんの不安やストレスを軽減させるためにも、おもちゃを準備しておきましょう。おもちゃは赤ちゃんのぐずり対策としても効果を発揮してくれます。
⑧もち手つきビニール袋
もち手つきのビニール袋は、おむつなどの汚物を処理する時に役立ちます。また、おむつが無い時に代用品として使うこともできるため、積極的に準備をしましょう。
もち手つきのビニール袋は使用済みのものを備蓄するのではなく、100円均一などで新品を購入しましょう。その方が衛生的ですし、枚数を確保することができます。
⑨母子手帳・保険証・乳児医療証
母子手帳・保険証・乳児医療証は、万が一病院にかかる時に必要となります。日頃から使うものなので、非常用の持ち出し袋の中にしまうのではなく、ポシェットなどに入れて保管し、いざというときにすぐに持ち出せるようにしておきましょう。
まとめ
・防災グッズは年齢に合わせたものを準備する
・赤ちゃんのストレスや負担を軽減させるためにも、乳児用の防災グッズを積極的に準備する