11月5日は世界津波の日、近年は地震や豪雨災害が頻発していることから、これを機会に災害から身を守る方法について親子で考えてみてはいかがでしょうか。
今回は防災マップを手作りする方法についてご紹介しますので、親子で防災マップを作成し、身近に潜む災害のリスクについて理解を深めませんか?
オリジナルの防災マップを作る意義
防災マップとは災害が起こった時の避難経路や、避難に関する情報、危険な場所などを地図上に示したものです。自治体などが発行しているハザードマップのことを防災マップと呼ぶこともあります。
災害が立て続けに起こる中、防災マップ(ハザードマップ)は必需品です。こうした既成の防災マップに加えて、自宅周辺や子どもがよく遊ぶ場所などより身近な視点に立ったオリジナルの防災マップを作成することで、いざ災害が起こった時にスムーズ避難できる可能性が高まるのではないでしょうか。防災マップ作りを通じて避難の目印となる物や危険な場所を認識することは、子どもが自分で自分の命を守ることにもつながるでしょう。
防災マップの作り方
①地図を手に入れよう
防災マップを作るためには地図が必要です。自宅周辺、通学路、子どもの遊び場や頻繁に立ち寄る場所を中心とした市販の地図や、インターネット上で公開されている地図をコピーしましょう。
②起こり得る災害や避難場所について話し合おう
地図をコピーした後は、そのエリア内で起こり得る災害について話し合いましょう。地震、火事はもちろん、水害や土砂災害などにも目を向けます。地域史の資料を確認したり、自治体の防災担当者を訪問したりして、過去に起こった災害について学ぶこともおすすめです。
どのような災害が起こり得るかを理解したら、避難場所について考えてみましょう。自治体が発行する防災マップで調べるのもいいですし、避難場所がわからない場合は自治体の防災担当者に尋ねてみましょう。
③避難経路を実際に歩いてみよう
避難場所を確認したら、自宅、通学路、遊び場等から避難場所までの避難経路を、それぞれ実際に歩いてみましょう。ただ歩くだけではなく、避難をする時の妨げとなる危険な場所やものが無いかどうか確認し、危険な場所はチェックしましょう。ブロック塀や看板など倒壊のリスクが高いものも、あわせてチェックしておきましょう。また、総務省が定める防災マーク(「津波注意」「津波避難場所」「津波避難ビル」「洪水」「堤防」「避難所」)の有無にも注目してみてください。
避難場所にたどり着いた後は、その避難場所がどのような防災グッズや防災施設を備えているか確認します。こうした情報を知ることで、災害時に役立つものについての理解が深まるからです。
避難経路を実際に歩く時はスマホやデジカメを用意し、写真撮影をしておきましょう。防災マップに写真を貼り付けることで、危険な場所や覚えておきたい場所が記憶に残りやすくなるでしょう。
④地図に書き込もう
避難場所や避難経路上の防災情報を入手した後は、それを①で用意した地図上に書き込んでいきましょう。カラーペンなどを使いながら、避難ルートや危険な場所が一目でわかるように工夫しましょう。特に覚えておきたい場所には、撮影した写真を貼り付けましょう。
まとめ
・防災マップを作ることで災害への理解が深まる
・防災マップを作る時は、住んでいる場所で起こり得る災害を視野に入れる
・避難場所や避難経路を実際に歩き、理解を深めた上でマップを作成する
参考サイト
◆国民生活センター:「『いざ』というときに備えて 防災マーク」