全4回の連載「そうだ、防災士になろう!」もいよいよ最終回です。
前回まで防災士研修講座の受け方と講習内容などを詳しく紹介してきましたが、今回はいよいよ資格試験本番の様子とその試験対策方法をレポートします。
前回までの連載
◆そうだ、防災士になろう!(1)
◆そうだ、防災士になろう!(2)
◆そうだ、防災士になろう!(3)
防災士資格試験内容
三択の正答選択方式×30問
防災士の資格取得試験は今まで申込窓口や講習を行ってくれていた「防災士研修センター」ではなく、「NPO法人 日本防災士機構」が実施します。
問題は合計で30問出題され、3つの解答文から正しいものを1つだけ選択する三択方式になります。
時間は50分間ありますので、1問につき1分半以上はかけられる計算です。
焦らずしっかりと見直しも行いましょう。
試験中は教本や参考書を見る事は出来ませんし、携帯電話も電源を切ってカバンにしまう必要があります。
合否結果送付用封筒に自分の住所を記載する必要もあるので、郵便番号などが分からなければあらかじめ調べておきましょう(少なからず郵便番号を覚えていない方がいらっしゃいました)。
合格点は100点満点中70点以上が求められるので、少なくとも23問以上は正解したいところです。
合格率は9割以上とされている試験ですが、取り組み方を間違えば落ちる方もいらっしゃいます。
油断はしない様にしてください。
防災士資格試験対策
事前課題をしっかり行う事
防災士資格習得試験は事前にどれだけ自分で勉強出来たかという事が大切になってきます。
というのも、試験直前の研修・講義は試験対策の内容ではないためです。
出題範囲は防災士教本全般が対象となっており、項目だけでも31項目もある広い範囲から出題されます。
しかし、全30問の出題数を考えれば1項目1問以上は出ないとも言えます。
各項目の重要な言葉や数字、要点を抑えておく事が大切です。
例えば、建築基準法にて新耐震基準はいつ定められたかといった内容を覚えておけば、問題を読んだ時におかしいと思った文章を消去法で省く事でも答えを導きだす事が出来ます。
防災士研修センターでは事前学習の時間に1ヶ月は必要と考えています。
防災士教本をしっかり読み込んでおけば内容はおのずと頭に入ってくると思います。
特に研修講座を受ける際に提出する「課題」をしっかり行えば、教本全文を自然と読み込んでいくことになるので、面倒でも間違いがないように「課題」を必ず解いておくようにしましょう。
講義前に宿題として出される「課題」を行っているか否かで試験結果が変わります。
繰り返しますが、当日の研修・講義は試験対策の内容ではありません。
ご注意ください。
認定登録の申請方法
証明写真を2枚用意しておく
無事に試験が終わり合格すれば、晴れて防災士の認証を受ける資格を得る事が出来ます。
通常は試験を受けてから3週間以内に合否の結果が届くようです。
出来るなら研修講座を受ける前に救急救命講習を受講しておく事をオススメします。
防災士の資格を得るためには必須項目です。
防災士研修センターが行う研修講座では、試験前までに必要書類と救急救命講習受講修了書の写しを用意しておく事で、試験結果が合格と分かり次第、認証登録手続きを行ってくれます。
必要書類は研修会場で配布して貰えますが、証明写真が2つ必要になりますので用意しておきましょう。
サイズは縦3.0cm×横2.5cmのカラー証明写真です。
登録認証が申し込まれた翌月末に認定証が届く様になっています。
証明写真は後日郵送する事も出来ますが、毎月22日以降の申し込みは翌月の認定になるので、認定証の到着が遅くなってしまいますので注意しましょう。
防災士になるには、様々な災害や対策を学ぶ必要があります。
そして防災士になったら知識を活かしながら未知の災害を含めて対応していかなければなりません。
地震や台風、火山といった災害の多い日本では防災士の活躍が今後も重要になっていきます。
企業でも防災士を必要な資格として求めているケースが増えており、災害時に公助の矢面に立つ自衛官や消防士の受験者も年々増えていると言います。
災害対策に興味があって実力を身に着けたい人は、是非とも防災士資格試験に挑戦してみましょう。
ちなみに、自分は合格することができました。
これからも防災士として、様々な災害対策の記事を皆様にお届けいたします!
まとめ
◆防災士試験問題は三択式
◆課題をしっかり行えば解ける
◆研修講義は試験対策する内容ではない
◆当日認証申請手続きを出来る様にすれば、早く資格証が手元に届くのでオススメ