地震や台風、土砂崩れといった災害が毎年の様に起こっているなか、災害への備えを万全にしたいと考えるのは当然の事だと思います。
防災関連の資格を習得してみたいと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか?
誰でもチャレンジ出来る防災関連の資格として、防災士という資格がありますがどの様な資格なのか講習と試験について調べてみました。
防災士とはなに?
社会の防災力を高める人
防災の基本的な考え方として、自助・共助・公助という考え方があります。
自助とは災害の時にも自分自身や家族を助ける事が出来る能力、共助は近所の人や地域住民で互いに助け合う能力、公助は自治体や国が人々を助ける能力の事を言います。
防災士は、自助と共助に加えて協働を三つ目の原則として社会の様々な場面で防災力を高める事が出来る知識と技能、そして意識を持っている人が認定される資格です。
協同とは公助の分野に関して市民や企業、自治体や国といった機関と共に防災・減災活動へ積極的に参加して災害に備えた社会づくりに貢献する事を示します。いざと言う時に公助と連携して活動を行う事も求められています。
防災士とは、どんな事を学ぶのか?
公助が来るまでの間、災害に対してどの様に活動すればいいのかを学ぶ
防災士に求められている事は、普段から防災・減災の為に地域や企業で災害に対する知識を広める事と災害が発生した時に消防や自衛隊が駆け付けて支援を開始するまでの間(通常3日間掛かるとされています)周りの人々と力を合わせて被害が軽減される様に活躍する事が期待されています。
その為、緊急時の避難所の運営や救難・救命方法、避難誘導から、防災計画の立案方法を学ぶ事になります。
防災士になるにはどうすればいい?
講義を受講して試験を受けよう
防災士になるには日本防災士機構が認定する研修機関が行う、1講座60分ほどの専門家が行う講習を12個受ける事と、研修レポート等を提出する研修カリキュラムを終えて履修証明を貰います。
そのうえで日本防災士機構が行う防災士資格習得試験を受ける事になります。
加えて自治体や消防署、日本赤十字社等の公的機関が行う救急救命講習を受講して修了書を習得する必要があります。
ここで初めて登録資格が発生して防災士認定登録申請を行う事が出来るのです。
習得後も防災士で構成される日本防災士会で定期的に研修会等を行っており技能を維持する事が出来ます。
また警官や消防士の様な仕事をされていた方は特例で別の試験を受ける事で資格を習得出来ますが、残念ながら自衛官は対象になっていないとの事です。自衛官の災害対処能力も評価して欲しいものです。
2003年10月に防災士の認定が始まって以来、2016年8月までに11,4374名もの方々が防災士となっています。
防災関連の資格に興味がある方は、一度受講を考えてみるのもいいでしょう。
まとめ
・防災士は社会の防災能力を高めて、災害に備える能力を持つ人を認定する民間資格
・災害に対する様々な対処方法や知識を学ぶ
・習得するには幾つもの講習を受けてクリアしなければならない
参考サイト
◆特別非営利活動法人日本防災士機構
◆日本防災士会
◆防災士を目指す人の為に 防災士試験に向けてやっておくべき事とは
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