東日本大震災から6年が経ち、熊本地震からも1年が経とうとしています。
大きな災害が続くなかで防災士という資格が注目されています。
そこで、今回は防災士試験を受ける為にやっておきたい事をまとめてみました。
防災士とは
地域の防災で活躍できる人
防災士は自助・共助・公助と呼ばれる防災への取組の中で、自助と共助に重点を置いて、地域で起きた災害に対して自分たちを助けられる存在となる事を目的としています。
その為、様々な知識を身に着けると共に、地域の人々と一体となって災害時の救助活動や避難活動が行えるようになる必要があります。
試験前にすべき対策
防災士の試験前に行っておく事を下記にまとめてみました。
①救急救命講習を受けよう
防災士の資格を取るためには、救急救命講習を受講している必要があります。
試験を受けた後に受講する事も可能ですが、認定が遅れてしまうので、早めに受講する様にしましょう。
認定対象となる講習は消防署が行う普通救命講習や日本赤十字社が行う救急基本講習、弊社も講習団体と協力しているMFA JAPANといった国際ライセンスも対象となります。(詳しくは日本防災士機構のページを参照)
②事前の予習資料を必ず解こう
実際に防災士試験を受講した感想として、事前に自宅へ届けられる練習問題と解いてくるように言われるテキストは必ず行うべきです。
特に宿題のテキストは出題される問に近い問題も多く、相当数を解く必要はありますが必ず役に立ちます。
③年号を覚えておこう
地震といった災害やそれに対する法令の年号がいくつか教本の中に出てきます。
これらは出来るだけ覚えるようにしましょう。
年号を覚える時には、「どんな災害があったからこの法律が出来た」といった様に災害と対策を結び付けて覚えれば、問題を解く時にも役立ちますし、覚えやすくなります。
④災害のメカニズムを覚えよう
災害対策を考える時に、災害のメカニズムが分かっていなければ、対応策を考える事は出来ません。
試験にも災害がどの様に起きるのかを問う問題があるので、しっかりと予習しておきましょう。
特に大きな災害は覚えておくと問題を解く際に役立ちます。
⑤共助の取組を覚える
防災士は地域の防災に関する取組で中核的な存在になる事が期待されています。
その為、共助を行う為の組織や地域での取組方も問題として取り上げられます。
情報の入手方法や避難方法、危機管理の考え方を読んでおくとよいでしょう。
防災士試験の問題は原則として教本から出題されます。
教本は新しい制度や取組が出来るたびに作り直されるので、最新の物を使うようにしましょう。
逆に、試験前に受ける必要がある講習会では防災士として役立つ知識や知恵を教えて貰えます。
これはグループディスカッションなど試験に受かったあと必ず役立つ内容ばかりですが、試験と直接関係があるものはわずかと考えて、事前の勉強を怠らないようにしましょう。
問題は全部で30問出題されますが、これは教本の各講から1~2問づつ出題される傾向があるという事でもあります。
必ずしも全ての講から万遍なく出題される訳ではありませんが、よく勉強して確実に合格するのを目指してくださいね。
まとめ
・防災士は地域の防災活動で中核を担う人材を目指している
・しっかりと教本を理解して問題に挑むのが試験では大切
・試験内容だけでなく講習内容も防災士として大切なのを忘れないように
参考サイト
◆防災士研修センター
◆特定非営利活動法人 日本防災士機構
◆JERSA日本応急救護普及協会(MAF JAPAN公認団体)
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