近年マスメディアでもよく取り上げられている「ブラック企業」。
これはどのような怖さがあり、そしてどのような特徴があるのでしょうか。
実際にブラック企業に所属していた人への取材をしつつ、シリーズで見ていきます。
ブラック企業の特徴とは~労働時間
ブラック企業であるかどうかを早めに見極めるためには、「ブラック企業とは、どのような特徴を持っているのか」を事前に知っておくことが必要です。
これを知らない状態でブラック企業に入ってしまうと、徐々に慣らされてしまい、その会社の異常性に気づけなくなってしまうからです。
ブラック企業の特徴として、「常軌を逸した長時間労働」が挙げられます。
過労死はたびたび問題になっていますが、月に80時間を超える残業が恒常化しているような会社は、いわゆる「過労死ライン」に抵触します。
もちろん、業種によっては一時的に非常に忙しくなることもあります。しかしブラックの場合、これに付随して「残業しても残業代がきちんとつかない」などの問題があります。
また、理不尽な要求(自分の仕事が終わっていても、上司が帰るまで帰ってはいけない)などによって、拘束時間が長くなる会社も警戒が必要です。
パワハラなどがまかり通っている
ブラック企業ではよく、「精神論」がとりあげられます。常識的に考えてできるはずのない仕事量があっても、「がんばればなんとかなる」などのように言うのです。
また、この精神論は、しばしば「パワハラ」とも結びつけられます。きちんとした指導を新入社員にしなかったにも関わらず、新入社員が何かミスをすると、人格否定を伴う叱責がなされる、などです。
また、実際にあったケースでは、「終業後に必ず手書きで日報を書かされ、些細な誤字をあげつらわれる。また、たとえ『反省点』『失敗』がなかった日であっても、それを何かしら書かないとやり直しになる」というようなものもありました。
場合によっては、暴行が伴うこともあります。
これらのブラック企業は、多くの場合、就活時点での求人内容とまったく違う条件下で従業員を働かせています。多少のずれはあるかもしれませんが、拘束時間や賃金の点での齟齬が大きかった場合は、十分に注意しましょう。
まとめ
・ブラック企業の場合、労働時間が非常に長い
・残業代が正しく支払われない
・パワハラや精神論が横行している
・求人内容と齟齬がありすぎた場合には注意が必要