新型コロナウイルスに対する不安な気持ちにつけこんだ詐欺が発生しています。また、ワクチン接種など新しく始まる制度などをかたった詐欺も発生しています。
新型コロナウイルスをかたった詐欺に騙されないためにも、ありがちな手口を知って予防に努めましょう。
検査に関する詐欺
厚生労働省を装い、検査を受けるようにうながして個人情報を聞き出そうとする詐欺が発生しています。厚生労働省が一般家庭にこのような連絡をすることはありません。不審な電話がかかってきたときは個人情報を教えず、電話を切ってください。個人情報を聞き出すメールが届いた場合も返信しないようにしましょう。
また、「優先的に検査を受けることができるなど嘘の情報をかたってお金を振り込ませる」「インターネットサイトなどで偽の検査キットを販売してお金をだまし取る」「検査キットを購入できるというメールを送り付けて詐欺サイトに誘導する」「検査キットが購入できると偽り、クレジットカード番号などの個人情報を入力させる」などの手口も発生しています。こうした手口に騙されないようにするためには、「安易にお金を振り込まない」「メールに添付されているURLを安易にクリックしない」「個人情報を打ち込まない」といった対策が必要です。
マスク・消毒液・日用品に関する詐欺
新型コロナウイルスの流行により、マスクや日用品が一時的に不足する事態が発生しました。こうした事態に対する不安感につけこみ、マスクや消毒液などに関する詐欺も発生しています。
マスクをめぐる詐欺は「マスクを注文し代金を払ったが品物が届かない」「偽のインターネットショッピングサイトに誘導され、クレジットカード番号や個人情報を入力してしまった」「マスクが無料配布されると聞いて、個人情報を入力した」「突然マスクが自宅に届き、請求書が同封されていた」など、様々な手口が確認されています。「インターネットショッピングを利用する際は、信頼できるサイトを利用する」「不自然な日本語表記がないか確認する」「会社の住所や電話番号を調べてみる」「安易に個人情報を入力しない」「身に覚えのない請求には支払いをしない」などの対策をとりましょう。
工事をかたった詐欺
コロナ禍における不安な気持ちにつけこんで、必要のない工事などを迫る詐欺にも注意が必要です。
大阪府では、水道工事業者を名乗り、下水道にコロナウイルスがいると偽りの内容をかたって洗浄費用をだまし取ろうとした手口が報告されています。不審な工事を迫る電話がかかってきた場合はすぐに契約せず、一度電話を切ってください。
このような詐欺は自宅を突然訪問し、契約や施工を直に迫ることがあります。目の前で契約を迫られると断りにくいと感じてしまいがちですよね。でも、騙されないためには毅然とした態度で対応することも大切です。不審な点を感じたり、「もしかしたら詐欺かもしれない」という不安をぬぐえないときは、その場で契約・施工をすることは避けるようにしましょう。
ワクチン接種に関する詐欺
新型コロナウイルスのワクチン接種が始まるにあたり、ワクチン接種に関する詐欺も発生しています。「ワクチン接種費用をだましとろうとする手口」「ワクチン接種のために個人情報を教えてほしいなどとかたった不審な電話やメールが送られてくる」などが確認されています。
ワクチン接種は無料です。また、行政機関や市区町村が個人情報を電話やメールで聞き出すことはありません。こうした原則をしっかりと覚えておいて、怪しい電話やメールに応じないようにしましょう。
おかしいと思ったら相談を!
新型コロナウイルスをかたった詐欺は、不安な気持ちやわからないことにつけこんで起こります。不審な点を感じたとき・ひょっとして詐欺かもしれないと思ったとき・よくわからないときは一人で対応せず、消費者ホットライン「188(いやや!)」に電話をし、相談してみましょう。
詐欺に関する相談は、警察相談専用ダイヤル「♯9110」でも応じてもらえます。
まとめ
・検査をかたり、お金や個人情報を盗む手口が発生している
・インターネットショッピングを利用するときは慎重に
・安易に個人情報を教えない
・不審な点があるときはすぐに契約をしない
・ワクチン接種は無料であり、行政機関が金銭の振り込みを命じたり、電話やメールで個人情報の入力を求めたりすることはない
・おかしいと思ったら、騙される前に相談を
参考サイト
◆厚生労働省「新型コロナウイルス感染症に関して厚生労働省を装った詐欺にご注意ください。」
◆尼崎市「新型コロナウイルスに便乗した詐欺などにご注意ください」
◆新 型 コ ロ ナ ワ ク チ ン 接 種 に 関 す る 注 意 喚 起
◆独立行政法人「国民生活センター」