梅雨の明けたこの季節、冬場に比べると火事の件数は減ってきてますね。
でも、この季節だからこそ気を付けなければならない防火はご存知でしょうか。
火災は台所の様な火元がある場所だけでなく、意外なところからも出火します。
出火の原因となる電気火災に関してご紹介致します。
電気火災の原因とは
傷ついたケーブルやホコリが原因
今の日本では家電が生活に欠かせない存在になっています。冷蔵庫、テレビや洗濯機のような生活に欠かせない電気製品から仕事に使うパソコンまで必ず電源を必要としているのです。
冷蔵庫、洗濯機やテレビのように長期間同じ場所で同じ家電を用いていると、同じコンセントに繋げたままという事も多くなるでしょう。この時注意しなければいけないのは、コンセントの接続部に溜まったホコリです。
コンセントに入っているプラグには電流がむき出しの状態で流れています。普段は問題が無くても長期間掃除をしないためコンセントにホコリが溜まってそのホコリに湿気が含まれる事で漏電が起こり、発火に繋がる「トラッキング現象」が起こる事もあります。
逆に掃除機やドライヤーのように頻繁にケーブルを扱う家電については、ケーブルに傷がついていると火花が散る事があり、周囲の可燃物に引火する可能性もあるのです。
地震によって停電した場合も、電源が復旧した時に急激に電流が流れる事でスパークが起こる事があり、普段からケーブルのチェックをする事は重要な火災予防になります。
たこ足配線も同様に危険な行動で、一つのコンセントからマルチタップ等を用いて沢山の家電へ電気を供給させる事で規定以上の負荷が掛かると発火する可能性があるので、出来るだけ一つのコンセントから繋ぐ機器の数は少なくするようにしましょう。
電気火災の予防方法
普段から点検を行い無駄な配線はしない
電気火災の消火には水を用いた消火が不適切という特徴があります。
水を媒介にして感電を起こす危険がある為、消火にあたる人が危険にさらされる為です。
その為、万が一起きてしまった場合は、ブレーカーを落としてから消火するか、電気火災に使える消火機器や消防グッズを用いて消し止める様にしましょう。
予防方法としては、普段からホコリを掃除してケーブルが傷つかない様に注意する事が最善の方法です。
普段から掃除するのが難しいという人はホコリが溜まらない様にするプラグカバーやシャッター付きのコンセントがあるので活用してみましょう。
たこ足配線も出来るだけせずに済む様に、節電を兼ねて不要な家電の電源を普段から抜いておく様に習慣づけると良いでしょう。
年末の大掃除から半年が過ぎたこの季節、暑い夏を乗り切るため沢山の家電が活躍し、電力のピークもやって来るシーズンです。安全で快適な夏を越せる様に家電を大切に扱う様にして下さいね。
まとめ
・ホコリやケーブルの傷から起こる電気火災に注意
・たこ足配線による火災も注意
・万が一電気火災が起きたら対応した消火器や消防グッズで消し止めよう
・ホコリが溜まらない様に家電は大切に扱おう