台風や集中豪雨などによる土砂災害を減らすためには、普段から自分が住んでいる危険個所などを確認していくことが大切です。
とくに山里で暮らす人や家の近くに傾斜地などがある場合は、防災マップなどを活用して、土砂災害に対する警戒心をもつことも必要です。
では、そんな警戒心を少しでも軽くするために、避難する際のポイントをいくつか上げてみましょう。
ポイント:その1

ほかの土砂災害危険区域は絶対に通らない
避難する際はほかの土砂災害危険区域(危険個所や警戒区域)を通らないこと
ポイント:その2
降り続く雨や豪雨に注意
1時間に20ミリ以上、または降り始めからの降雨量が100ミリ以上になった際には、土砂災害が発生する危険性が非常に高くなっているため、十分に警戒していきましょう。
ポイント:その3
土砂災害が発生する前には何かしらの前兆現象があります。
前項でも触れましたが、がけ崩れや山崩れ、地すべり、土石流などの前兆現象を確認した際にはすぐに避難しましょう。
ポイント:その4
土石流に遭遇した際の逃げ方
土石流は勢いが非常に強く、時速20~40キロのスピードで進行方向にある物を次から次とのみ込んでいきます。
流れに背を向けて逃げてもすぐに追いつかれてしまいます。
逃げ方のポイントは、土砂の流れる方向に対して直角に走って逃げることが大切です。
ポイント:その5

・緊急避難
土砂災害は突発的に発生してくるため、避難する余裕がない場合もあります。
そのようなときは緊急避難として、比較的高い鉄筋コンクリート造りの建物に避難します。
2階以上の斜面とは反対側に位置する部屋に避難するのが理想です。
・土砂災害警戒情報
土砂災害に遭遇すると、生命に関わる危険性が非常に高いため早めの避難が必要です。
「土砂災害警戒区域(イエローゾーン)」や「土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)」に暮らす人たちはとくに注意しなければいけません。
大雨などにより土砂災害の危険性が高まったとき、都道府県と気象庁が共同で「土砂災害警戒情報」を発表します。
情報が発表されたらとくに注意していきましょう。
自治体の避難勧告3つの発令
①避難指示(緊急)~拘束力:強~

・命を守る行動をとる
・直ちにその場から避難する
・屋外の避難が危険な場合は自宅のより安全な場所に避難する
②避難勧告 ~拘束力:中~
・避難場所へ避難する
・地下にいる場合は速やかに安全な場所に避難する
③避難準備・高齢者など避難開始 拘束力~:弱~
・いつでも避難ができるようにスタンバイする
・身の危険を感じる人は避難を開始する
・災害弱者(高齢者、障がい者、乳幼児など)は避難を開始する
土砂災害は突発的に発生してきます。
土砂災害の怖さを知り、普段から防災マップなどを活用して常にアンテナをはっていく必要があります。
自宅近くの危険個所などを確認し、速やかに避難ができるようにしていきましょう。
まとめ
・普段から土砂災害に対する警戒心をもつ
・避難する際のポイントを知る
・「土砂災害警戒情報」が発表されたら注意する
・「土砂災害警戒区域(イエローゾーン)」や「土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)」に暮らす人たちはとくに注意する
・自治体の避難勧告3つの発令を知る
・普段から防災情報にアンテナをはる