みなさんは、子どもを狙ったエルサゲートとはどのようなものなのかご存知でしょうか。エルサゲートとは、子ども向けの動画と見せかけて残虐なシーンが含まれる動画のこと、またはその動画がYouTubeで配信、拡散されている問題を表すものです。
再生回数による広告収入を得るために投稿しているようですが、このような動画によって精神的に傷つけられている子どもたちがいるのは事実です。大切な子どもを第三者の悪意から守るためにも、大人は安易な気持ちで動画を見せないで、慎重に判断する必要があります。
今回は、エルサゲートとはどのようなものなのか、どのような対策をとればいいのかなど、併せてご紹介いたします。
エルサゲートとは?

YouTubeの中には、アニメのキャラクターやおもちゃ、クレイアニメによる子ども向けの動画が多数配信されていますよね。こうした動画の中に不適切なシーンが含まれている動画があり、それが拡散されていることが問題になっています。これがエルサゲートと呼ばれるものです。具体的には動画の中で過激な暴力シーン、キャラクターが出血、性的表現、排せつ、嘔吐など不適切な映像の数々が含まれています。
エルサゲートという言葉は、2013年公開の映画「アナと雪の女王」の登場人物である“エルサ”と、スキャンダルや事件を意味する接尾語の“ゲート”を組み合わせた造語です。エルサの過激な暴力シーンがある動画が問題視されたことから、この名前がついたとも言われています。
動画をみた子どもたちは、衝撃的な映像によって精神的ショックを受け、中にはトラウマになる子もいます。エルサゲートは、間違いなく悪影響を与えてしまう有害なものなので、子どもには見せたくありませんよね。
エルサゲートには、海外の動画だけではなく日本のアニメの人気キャラクターを扱った動画も多くあります。動画の作りは巧妙なので、サムネイルでは判断できません。また、日々数多くの動画が配信されているので、運営側もエルサゲートを完全に排除することができないのです。
つまり、被害に遭わないためには自分達で対策をとらなくてはいけません。
エルサゲートから子どもを守るための対策とは?

エルサゲートを防ぐために、子どもだけで動画を見せないことを徹底させましょう。子どもは大人の行動を観察しているので、幼い子どもでも簡単にスマホを操作して動画を見てしまいます。子どもを悪質な動画から守るためにも、勝手にスマホを触らせないことが必要です。
その他にも動画を自動再生にしないこと、YouTubeを“制限付きモード”に設定し、不適切動画をフィルタリングするなどの対策をとりましょう。YouTube Kidsで成人向けの動画を排除する方法もあります。
ただし、エルサゲートは表向きでは子ども向けとして配信しているので、教育というワードを説明文に記載することでフィルタリングが意味を成さず、有害な動画が紛れ込んでしまうことがあるようです。つまり、設定することでエルサゲートを完全に排除できるわけではなく、あくまでも被害に遭う確率を下げるということです。
また、ある程度の年齢になると子ども専用のスマホを持たせる家庭も増えてきますよね。動画を自由に見ることができる環境にいると、子どもはエルサゲートを見てしまう可能性が高くなります。
そこで、動画視聴に関してはルールを決めましょう。例えば、動画を見るときは大人と一緒に見ること、スマホを使用するときは時間帯を決めるなど子どもと約束することで、エルサゲートから守ることができます。
このようにエルサゲートの被害に遭わないためには、子ども主導で動画を見せてはいけません。有害な動画はどこに紛れているか分からないので、子どもに動画を見せる機会があれば大人がきちんと管理する必要があるのです。
まとめ
・エルサゲートとは子どもにとって不適切な動画、もしくはそれが拡散されている状況
・子どもを守るためには自由に動画を見せない