「フィッシング詐欺メール」というと、だれもが「そんなものにはひっかからない」「わかりやすい文面で来るから大丈夫」と思うかもしれません。
しかし実際には、現在のフィッシング詐欺メールは非常に巧妙化しており、見破るのが難しくなっています。
通販で商品を買ったところのお店、覚えている?

現在は、多くの会社が、「ネット通販サービス」を提供しています。家から一歩も外に出ることなく数多くの商品を手軽に買うことができるこのサービスは、多くのメリットを私たちにもたらしました。また、比較検討ができるため、多くの会社のサイトを広げ、そのなかからより自分の希望する条件(値段や色、かたちなど)に合致するものを選べるようになりました。
ただ、これらの通販サイトを日常的に使っている人の場合、「どのお店にどの商品を申し込んだかわからなくなる」ということもありえます。特に大手のショッピングサイトなどから購入した場合、お店の名前までは逐一確認していない人もいることでしょう。
フィッシング詐欺メールはこのあたりも狙ってきます。
一般的な会社の名前を装って、フィッシング詐欺メールを送りつけてくるのです。「配送状況の確認はこちら」などとURLを貼っておき、そこに飛ぶとパソコンにウイルを入れられたり、個人情報を盗み取ったりされるわけです。
そっくりなメールで見分けがつかない場合も

また、銀行のメールに偽装したフィッシング詐欺メールも横行しています。
ネットバンクなどが普及したことにより、メールで出入金の記録を案内されたり、お得な情報を記載したメールが届いたりするようになりました。
フィッシング詐欺メールのなかには、このような「銀行のメール」にそっくりな物もあります。作りも同じですし、なかには「詐欺に注意」などの文章が記載されている場合すらあります。自分が利用していない銀行であるならばすぐに見分けはつきますが、実際に利用している銀行だと見極めることは非常に難しいでしょう。
「フィッシング詐欺メールには特徴があるはず」と思っている場合はなおさらです。少しでも怪しいと思ったらパソコンなどから公式のホームページに飛ぶのが一番安全ですが、出先などだとそれが難しいこともあります。
まとめ
・現在のフィッシング詐欺メールは非常に巧妙化している
・実際にありそうな企業の名前を用いて、ショッピングメールを送って来る場合もある
・銀行を装ったフィッシング詐欺メールなどだと、見分けるのが非常に難しい