フィッシング詐欺メールにも「質」があり、わかりやすいものもあればわかりにくいものもあります。
わかりやすいものだと、極めて不自然な日本語がつづられていたり、あきらかに利用していないサービスの名前が記載されていたりしますが、ものによっては本当にわかりにくくなっています。文面も自然ですし、正しいメールと見比べてもレイアウトなどがそっくり同じということもあり得ます。
今回は、このような「極めて分かりにくいフィッシング詐欺メール」を見抜く方法について考えていきましょう。
それが「自分に宛てられたものか」をまず見よう

フィッシング詐欺メールであるかどうかを見抜くポイントとして、「それが自分に宛てられているものかどうか」があります。
ポイントとなるのは、以下の2点です。
①個人名が記載されているかどうか
②CCでのメールとなっていないかどうか
フィッシング詐欺メールを出してくる業者は、あなたの「メールアドレス」は知っていても「個人名」は知らない場合がよくあります。そのため、宛名が省かれていたり、宛名がメールアドレスであったりすることが大半です。なお、メールアドレスの一部を「名前」として宛名に書いてくることもあります。
もう1つの見極め方は、「メールの受信者を見る」ということです。
フィッシング詐欺メールの場合、数多くの人にメールを送りつけるため、ほかの人のアドレスが記されていることもあります。金銭に関わるメール(特に銀行系)ではこのようなことは絶対に行いませんから、この時点で非常に高い確率でフィッシング詐欺メールであることがわかります。
ただし、すべてのフィッシング詐欺メールがCCで来るとは限りません。
サービス名もチェックしよう

また、差出人の名前をよく見るのも大切です。
企業などを装ったフィッシング詐欺メールの場合、非常に高い確率で「その企業とそっくりの差出人の名前」を名乗っています。
ただ、よくよく目をこらしてみると、「a」が「A」になっていたり、「0(数字のゼロ)」が「O(英数字のオー)」となっていたりする可能性があります。このような場合はフィッシング詐欺メールである確率が高いといえます。
しかしこれはかなり難易度が高いものであるため、「フィッシング詐欺メールの可能性がある」と思ってみないと分かりにくいかもしれません。
まとめ
・フィッシング詐欺メールの場合、CCで来ることがある
・宛名に個人名が書かれていないことがある
・サービス名がよく見ると違うことがある