「天候」は、常に私たちの生活と安全を左右します。
今回はそのなかから、「ゲリラ豪雨」について取り上げましょう。
ゲリラ豪雨ってどんなもの? 原因は?
実のところ、「ゲリラ豪雨」という表現は、それほど正しい表現ではありません。現在ではニュースなどでよく聞かれる言葉ではありますが、これは意味をわかりやすく伝えるためであり、正しくは「局地的大雨」「集中豪雨」のような言い方をします。
ゲリラ豪雨が起きる原因は、「積乱雲」にあります。
子どものころに習ったかもしれませんが、上昇気流によって生じた雲が、どんどん成長して積乱雲になることで雨が発生します。
この「積乱雲」が、もっと成長すると、この「ゲリラ豪雨」が発生するのです。
ちなみにこのゲリラ豪雨は、「極めて短時間の間に、比較的狭い範囲で急激な気象異常が起きること」を言います。
その広がりは、大きくても十数キロ程度です。ただし、雨だけでなく、竜巻や雷、突然の雹(ヒョウ)などをもたらす、非常に厄介なものなのです。
これによって、死亡者が出ることもあります。河川が雨で溢れたり、道路が水浸しになったりすることも多く、川にさらわれて亡くなる人もいます。2008年、中洲に取り残された人たちのニュースを記憶している人も多いのではないでしょうか。
対策は何ができる?
ゲリラ豪雨は、何しろ自然のものです。これ自体を防ぐ手立てを期待することは、現実的ではありません。そのため、起こる直前~起こった後にどのようにして身を守るかを考える必要があります。
まず、情報に注目してください。そして、「ゲリラ豪雨の危険性がある」ということがわかったのなら、極力家から出ないことです。特に、河川の近くには行ってはいけません。まれに、「川が心配だから」「興味本位で」「元から決まっていた予定だから」ということで、警報が出ているにも関わらず、河川まで行ってしまう人がいますが、これは文字通り自殺行為です。絶対にやってはいけません。特に、「ここは危険地域です」として看板が経っているところには絶対に行ってはいけません。
また、ゲリラ豪雨の前段階として、「いきなり当たりが暗くなる」「雷の音が聞こえる」などの特徴が現れることもあります。この場合も急いで非難しましょう。
まとめ
・ゲリラ豪雨という言葉は正しい用語ではない
・極めて短時間に、局地的に、激しい気象異常が起きる
・予報に注意し、絶対に河川に立ち入らないようにすることが重要
参考サイト
◆気象庁;局地的大雨から 身を守るために
◆THE PAGE:「ゲリラ豪雨」と「夕立」どう違う? 気象庁に聞いてみたら……