とっても痛い「ぎっくり腰」。これはどんなことが原因で、どんな手当をしたらよいのでしょうか。
いざというときに困らないようにしっかり確認しておきましょう!
ぎっくり腰、何が原因で起こる?
ぎっくり腰の原因は、実にさまざまです。これは「急性腰痛症」という正式名称を持っていますが、たとえば以下のようなことで起こります。
・腰をかがめて重い物を持ちあげようとした
・腰をひねった
・くしゃみをした
・交通事故にあって腰を打った
また、血行が悪くなっていたり、腰を支える筋肉がしっかりしていなかったりした場合は、発生確率が高くなります。
ぎっくり腰は「高齢者でなければ絶対に起きない」というものではありません。私は高校2年生のとき、くしゃみをしてぎっくり腰になりました。「百人一首をやっていて腰に負担がかかったことでぎっくり腰が起こりやすい状況にあった」との 説明を受けましたが、随分苦しんだ記憶があります。
起きてしまった場合の手当てについて
ぎっくり腰が起きてしまった場合、その手当はどうしたらよいのでしょうか。
まず大切なのは動かさないこと。ぎっくり腰を起こしてしまうと、「マッサージをしてやわらげてあげれば手当になるはずだ」と思い込んでしまいがちですが、これは逆に症状の悪化を招きます。
幸いなことに、ぎっくり腰は時間の経過によって 痛みが軽減します。早ければ2日間、長くても5日ほど安静にしていれば症状は良くなると言われています。横になり、体を丸めて過ごしましょう。もしくは、腰のところに柔らかい毛布を丸めてはさみ、あおむけになります。
このような状態になっても痛みがまったく引かずに、逆にひどくなってしまったり、しびれがでたり、といった状態ならば、速やかに病院に行きましょう。
「冷やすべきか、それとも温めるべきか」についてですが、これは専門家の間でも意見が分かれます。ただ、「炎症を起こしている部分は 冷やして、次に温める 」という方向を支持している病院が多いのでこの手当を採用するとよいかもしれません。湿布を貼って安静にするのも良いですね。
腰は人間の体を支えるとても大切な部分です。ここが動かなくなると、日常生活すらままなりません。早く治したいものですね。
まとめ
・ぎっくり腰は、ちょっとしたことでも起こる
・たとえ若ても、くしゃみなどをしたときなどちょっとした動作でも起きることがある
・基本的には安静にして、2~5日ほど経過すれば痛みは改善する
・炎症を起こしている部分は冷やして、その後に温める
・それでもよくならなかったり、冷や汗やしびれがでていたりするのであれば病院に行こう
参考サイト
◆ヘルスケア大学「腰痛の種類(1)ぎっくり腰」
◆望クリニック「急性腰痛症」
◆モチノキ薬品「応急手当」
◆札幌スポーツクリニック「ぎっくり腰かも!?:腰痛捻挫 」
◆「ぎっくり腰の応急処置とコルセット」お風呂は? 温めるの? 冷やすの?(防仁学)