銀行カードは、紛失してしまっても後々の手続きや日々の生活が非常に大変になるものです。
しかしそれ以上に大きな問題になるのが、「盗難」です。
銀行カードが盗まれてしまった場合は、どうすればよいのでしょうか。
停止手続きと盗難届けを速やかに行う
紛失の場合とは違い、盗まれてしまった場合は、相手は悪意を持ってその銀行カードを利用としています。そのため、すぐに対策をしなければなりません。
まずは、何はなくとも銀行カードの停止措置を行います。これは紛失のときと同じで、カスタマーセンターに電話すれば大丈夫です。パニックを起こしているかもしれませんが、できるだけ冷静に話を進めていきましょう。
その後にやるべきことは、盗難届を出すことです。こうすることで、万が一悪用された場合であっても、「不正利用(不正引き出し)だ」と明確になります。
被害は基本的には補償されるが…
盗難によって金銭的損害を被った場合、きちんと盗難届けが出されていれば、その被害は補償されます。
しかし、「推測されやすい暗証番号(誕生日など)にしていた」「他人に暗証番号を教えていた」「衆目のあるところで銀行カードを放置していた」「泥酔していた」などのように、持ち主側に大きな過失があるような場合は、これが補償されないケースが多いので注意が必要です。ご年配の方などの場合、「忘れないように」と銀行カードの裏面に暗証番号を書いているケースもありますが、このようなケースでは補償を受けるのは無理でしょう。
盗難にあった場合は「紛失」とは違い、銀行カードは手元に戻ってきません。
そのため、再発行が必要となります。
たとえ盗難であっても、銀行カードの再発行には手数料がかかることもあります。たとえば、ゆうちょ銀行などがそうですね。このような手数料は、だいたい1000円前後に設定されていることが多いようです。
ちなみに、再発行には住所や氏名が必要となります。「引っ越した後、住所変更をしていなかった」という場合は、まず住所変更をしてから再発行手続き、ということになるので、非常に時間がかかることも。住所変更などはまめに行っておいた方が良さそうです。
まとめ
・盗難にあったらすぐに銀行カードを停めて、盗難届けを出す
・原則として、不正利用があった場合はその損害は補償される(持ち主側に大きな過失がある場合は除く)
・盗難の場合でも、再発行には手数料が発生することもある
・住所等、登録情報は適切に更新しておく
参考サイト
◆三菱東京UFJ銀行「偽造・盗難キャッシュカードの補償について」
◆ゆうちょ銀行「カードや通帳等の紛失・盗難」
◆ゆうちょ銀行「偽造・盗難キャッシュカード等による不正払戻被害の補償について」
◆住信SBIネット銀行「キャッシュカード紛失手続き・その他の場合の再発行方法」
◆オリックス銀行「カード紛失・盗難について」