12月11日気象庁は、「6年ぶりにラニーニャ現象が発生し、例年よりも寒さが強まる」と発表しました。
冬の寒さが本格的になるにつれて、寒い地方では積雪による事故が起こり易くなる季節になってきました。
2005年12月から翌年3月まで続いた平成18年豪雪では新潟県津南市にて416cmもの積雪が観測され、除雪作業中の事故などが報告されています。
今回は豪雪に備えて地域で行っておきたい対策を紹介します。
積雪に備えた道具
大きめのスコップなど使い易い道具を用意
日本列島上空約5000mにに-30℃の寒気が流れ込むと雪が降りやすくなり、-42度にもなると豪雪が起こると考えられています。
雪の質にも大きく分けて2種類あり、関東圏など比較的暖かい場所ではみぞれに近い重たいドサッとした雪になります。
一方で、急速に空気が冷やされる東北や北海道などでは、サラサラしたパウダースノーと呼ばれる目の細かい雪が降りやすくなります。
どちらの場合でも、屋根に積もっていけばやがて家を潰してしまうほどの重さになってしまします。
その為、除雪作業は欠かさず行う必要があるのですが、作業に用いる道具は扱い易いものを選ぶようにしましょう。
例えば、金属製のスコップでは重たい上に物が張り付かないよう気をつける必要がありますが、重みで押し固められた雪塊を切り分けてしまうのには最適です。
個人によって扱い易いサイズなどがあるので、選ぶ際には手にとって選ぶといいでしょう。
また、屋根の上に上って作業をする際には、滑り止めのついた長靴をチョイスするといった安全面の対策を欠かさずする必要があります。
地域との協力関係
共助による除雪作業
除雪作業を行う時には、危険が必ず付きまとうものです。
特に単独で作業を行っている最中に事故が起こった場合は、周囲の人々が気づいた時には手遅れになっていたということもあります。
国土交通省では共助による除雪作業を推奨しています。
地域でまとまって除雪作業を行う事で、作業効率を上げると共に事故の発生を未然に防ぎ、仮に事故が起こっても最悪の事態を避けることを目的としています。
高齢者の家庭は、周囲の人々で除雪を手伝うということも大切です。
作業に当たっては安全管理係りを配置することが求められており、ヘルメットや安全帯のつけ方を指導したり作業中の声がけを行います。
こうした取り組みには自治会といった地域の人々をまとめる組織の協力が不可欠です。
雪が降り積もってどうにも出来なくなる前に、地域で出来る対策をしっかり行っていきましょう。
まとめ
・除雪時には自分に最適な道具を使うことが大切
・地域でまとまって除雪作業を行うことで事故を防ぐ
・地域での取り組みには自治会などの協力が欠かせない
参考サイト
◆国土交通省:「共助による地域除雪の手引き」
◆防仁学:「ラニーニャ現象終息へ! 日本の気象に繋がるエルニーニョ現象等とは」